携帯ユーザー40億人に向け、Twitterがインド最大の携帯キャリアーと提携
米国では、多くの人がTwitterを本家のウェブサイトまたはAPIを使ったサードパーティークライアント経由で利用している。しかし、Twitterの本来の趣旨であり、今でも最大のユーザー数獲得のために非常に重要なのが、テキストメッセージ(SMS)だ。一時期、携帯キャリアーの法外なSMS料金に苦しめられ、この機能は消えゆくかにみえたが、Twitterは再度SMSを強調しはじめていた。そして今日(米国時間10/14)、同社はさらにサービスを拡大すべく新たな契約を発表した。インド最大の携帯電話会社、Bharti Airtelとの提携である。
この契約によって、Bharti Airtelのユーザーは、SMS経由のつぶやきを無料で受信し、送信は通常のメッセージ料金で行える。一見大したことないように思えるかもしれないが、Twitterが昨年多くの国でSMSサービスを閉鎖してきた理由は、ユーザーがSMS経由のつぶやきを無料で受信することに対して、携帯キャリアーがTwitterに高額の補償を要求したからだった。ここへ来てTwitterが、自社と携帯キャリアー双方が合意できる契約を結んだのはまちがいなく画期的なことだ。
そしてインドではSMSが非常に重要だ。これは、同国の人口が10億人(うち1億人以上がBharti Airtelの利用者)ということだけでなく、インドでは高速インターネットが普及していないからでもある(iPhoneを低価格の使い放題プランで使っている人も少ない)。FacebookがFacebook Liteプロジェクトのテストを最初にインドで行った理由はこれだ。そしてSMSは、インドのような土地で、多くの人たちが簡単にTwitterのアクセスするための橋の役目を果たすものだ。
Bharti Airtelの携帯電話でTwitterを使うには、SMSで53000に「START」と送るだけでよい。ただし、こうしてテキストを送信するには料金がかかることをお忘れなく。携帯電話会社のコストは事実上ゼロなのだが。
Twitterはこの(控え目に言っても)高遠な目標にもためらう様子がない。
地球上にはインターネットにアクセスできる人が10億人以上いるが、携帯電話を持っている人は40億人以上であり、最もシンプルな機種でもSMSが使えるため、Twitterはそのすべてにおいて利用できる。
Twitterユーザー40億人? そうなればマイリー・サイラスもカムバックするかも。
アップデート:そしてTwitterがこの新SMSサービスをインドユーザーに対して既に大きく宣伝していることが、下のスクリーンショットから見てとれる。
[Anandに感謝]
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(翻訳:Nob Takahashi)