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元GoogleのTim Armstrong、AOLを低コストの巨大コンテンツサイトへと密かに改造中

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数日前、Web 2.0 SummitでAOLのCEO、Tim Armstrong(元Google副社長)は「AOLは秘密のテクノロジー開発プロジェクトを進めている」と示唆して注目を集めた。どういうことかとさらに質問されてもArmstrongは明言を避けた。そこでわれわれはあちこちで情報収集に務めた。その結果判明した結果を報告したい。

問題の「秘密プロジェクト」というのは新しいCMS(コンテンツ管理システム)のことのようだ。これはAOLの全ウェブサイト、あるいはそれ以外のサイトのケンテンツをより容易かつより低コストで管理できるシステムを目指している。現在AOLでは記事やビデオの投稿者が数千人いるが、新システムによってこの数を劇的に増やすことを狙っている。.

Web 2.0カンファレンスでの対談でArmstrongは次のように発言した。

Tim Armstrong:ちょっとまだここでは詳しいことは言えないんだが、われわれは新しい秘密プロジェクトを進めている。もうとりかかって3カ月になる。大きな技術プロジェクトだ。後で発表する。

John Battell: 待ってくれ。いったいどんな技術だ?

TA: コンテンツ関係だ。コンテンツ関係のより幅広いプラットフォーム。それ以上は言えない。AOLには以前、ジャーナリストが500人しかいなかった。今は3000人いる。これを引き続きもっと拡大していきたい。AOLのコンテンツは80%がオリジナルだ。この割合も維持していく。コンテンツ管理システムをもっと真剣に考えなければいけない。そこにビッグ・チャンスがある。

その言葉どおり、現在ArmstrongはAOLが生産するコンテンツの量を拡大することに熱狂的に努力を集中している。AOLは同名のメインサイト以外に、Bill Wilsonの指揮するMediaGlow事業部の下で75もの特定テーマの専門サイトを運営している。あれこれ合わせて、AOLのジャーナリストの数は急速に増えている(現在3000人)。

新CMSは、さらに多数の外部ライターを活用できるようにして、AOLの巨大コンテンツ・サイトへの変身を助けるためのもののようだ。このシステムには外部のフリーライター、ビデオ制作者などに対し、ページビューや広告のクリック数に応じて報酬を支払うシステムも組み込まれる。新CMSは高度なトラフィック統計や広告運用システムを完備した大規模なブログ・プラットフォームを想像すればよいだろう。

現在すでにDemand MediaはDemand Studiosと呼ばれる似たようなシステムを運用している。DemanStudioはライター、編集者、ビデオ制作者に年間で合計$17M(1700万ドル)の報酬を支払っている。Demand Studioでは独自のサイトを運営する他に、記事やビデオを外部サイトにも供給している。AOLも同様の事業ができるだろうし、コンテンツだけでなく広告も提供できるはずだ。

新CMSは何千、あるいは何万という外部寄稿者から比較的安い報酬でコンテンツの提供を受け、自動ないし半自動で即座にサイトのページを生成することができる。AOLは特定のトピックについて、人手をほとんどかけず半自動でページを生成するシステムをLove.com実験中だ。 このテクノロジーは以前に買収したRelegenceのものを使っている。

ただし、AOLがゼロからまったく新しいCMSを開発しているのか、それとも既存のシステムに過去に買収した各種のシステムを統合しようとしているのかはまだ不明だ。現在、AOLの全ブログ(Engadget、TMZ、Autoblog)はJason Calacanisから買収したWeblogs, IncのBlogsmith CMSプラットフォーム上で運用されている。新しいCMSはBlogsmithをベースにしているか、少なくともBlogsmithを開発したエンジニアによって開発されている可能性が高い。AOLのブログ以外のサイトは比較的新しいDynapubというCMSを利用している。AOLとしては全社が一つのCMSを使うほうが望ましいだろう。文脈依存型フィード技術については前述のRelegenceがある。ブログ・リンク自動生成の以前のSphere、現在はSurphaceと改名されたシステムもある。こうした技術を組み合わせれば低コストで膨大なコンテンツを生成するシステムが生まれるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01