おとり入札の告白に揺れるドメイン業界

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ドメインビジネスの汚なさを知らない人は、ドメインビジネスを知らない。ドメイン名を買うために途方もない金額を支払い、買ったドメイン名のダミーページにGoogleやYahooの広告を載せ、広告料を稼ぐ連中がいる。他の無法ドメイン占拠者と、個別のドメイン名やドメイン群を頻繁に売買する。しかし、本当に生存競争が起きるのは削除ドメインである。期限切れで一般市場に出回るドメイン名のことだ。

期限切れドメインをシステムに戻すプロセスは複雑だが、毎日2万件以上、かつて所有者のいたドメイン名が解放される。ドメイン占拠者たちはこのリストを事前に入手して、AlexaやCompeteのランキングその他の情報を見比べながら、どのドメイン名の価値が高いかを検討する。年間ほんの$10ほどを広告で稼げればそれで黒字だ。規模が大きくなれば巨額の金を生み出すことになる。

オークションで高く売れるドメインを、毎日集められるだけ集めている会社がいくつもある。以前私が経営に携っていたカナダのPool.comという会社は、期限切れドメイン名をオークションに出すしくみを発明し、毎月$1M(100万ドル)以上の利益を上げていた。このビジネスには大きな金が埋もれているのだ。

現在この手のオークションを運営する会社で一番大きいのがSnapNamesで、2007年にOversee.netに$25M(2500万ドル)以上で買収された

今日(米国時間11/4)SnapNamesは、幹部の一人が、オークションでおとり入札を行っていたことを認めた。2005~2007年のオークションの5%に影響を与え、それ以降は減少したと同社は語った。

この従業員はおとり入札で価格をつり上げ、落札した際には会社から一部返金を受けるよう手配していた。

SnapNamesは、実際の落札価格と本来あるべき価格との差額に利子を加えたものを返金すると言っている。

ここはよく知っている会社だ。私がPool.comを辞めた後、2004年に短期間コンサルタントをやっていた。こういう事態が起きたことも、それを何年も見つけられなかったことも弁解の予地がない。

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(翻訳:Nob Takahashi)