Wolfram Alpha、Microsoftの新検索エンジンBingについに登場

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去る5月にMicrosoftが新検索エンジンのBingをローンチして以来、MSは一部のデータについてWolfram Alphaから検索テクノロジーの供与を受けるのではないかという噂が出ていた。私は8月に両社の間で提携契約が結ばれたことを確認することができた。今日(米国時間11/11)、ダイエットと栄養に関するデータの検索で、BingにWolfram Alphaの技術が導入された。

ダイエットと栄養に関する情報をBingで検索すると、Wolframで処理されたデータが表示される〔訳注:11/12午前現在、日本ではまだリリースされていないもよう〕。 たとえば、食物の名称をキーワードにして検索すると、「栄養」というタブが表示され、一食分に含まれる脂肪の量や、一日に適当とされる量のどのくらいの割合に相当するかなどを含め、栄養成分の概要が表示される。なお、これらの数値はWolfram Alphaによって算出されたことが示される。Wolframはこの他に体脂肪率(BMI)計算サービスも提供している。自分の身長と体重を入力すると体脂肪率に加えて全国(アメリカ)平均に対してどの位置にいるかが示される。

8月の記事で私は次のように書いた。

おそらくBingは、Wolframから特定の科学分野における検索あるいはQ&A部分について技術供与を受けることになるだろう。

いずれにせよ、そのような提携による検索結果に人気が集まれば、BingはWolframの技術を利用する範囲を他の分野に拡大していくだろう。Stephen Wolframは依然として「秋になればトラフィックが増える」と期待しているようだが、自サイトにユーザーを直接集めようとするより、大手検索エンジンにテクノロジーとデータを供与した方が結局は有利だと思う。

案の定、Wolframのサイトでは秋になっても目立ったトラフィックの増加はない。Bingとの提携契約の方がやはりビジネス的に有利だったもようだ。というのもBingはトラフィックの量が膨大であるばかりでなく、複雑なデータを直観的に分かりやすく表示する技術でもはるかに優れているからだ。今回MicrosoftはWolfram’s APIの商用利用を始めた最初のユーザーのひとつなった。

Bingは今日(米国時間11/11)さらにあと2つの改良を発表した。ユーザーが検索結果にマウスを載せると、さらに詳しい情報がポップアップするようになった。このプレビュー窓には検索先のページでいちばん多くクリックされたリンク先や、そのサイト内を検索するボックスなどが表示される。検索結果がFacebookのプロフィール・ページであった場合は、その本人の写真やネットワークが表示され、同時にそのユーザーに対して直接メッセージが送れる。

もうひとつの改良は、天気予報に関するものだ。天気や場所を検索すると、当該地方の気象情報が表示されるようになった。データ自体は、日に数回更新される天気予報、衛星写真、月間平均気温等々すでにMSN Weatherで提供されているものと基本的に同一だ。しかしこれがBingの気象情報ページに直接表示される。Microsoftは昨日、ビデオについてもBingからすべて表示できるようにしたが、これらは将来MSNのコンテンツがすべてBingに移されることになる兆候かもしれない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01