Canopy-Financial

シリコンバレーに大スキャンダルの噂―金融スタートアップCanopyの不正会計で投資家、巨額被害か?

次の記事

Google、デベロッパー自作のChromeエクステンションを公式ギャラリーで公開開始

この上なく深刻な事態が有名なスタートアップ、Canopy Financialを覆っている。

Canopyはここ数年大きな注目を集めていた金融サービスのスタートアップで、投資銀行のFinancial Technology Partnersを通じて少なくとも$85M(8500万ドル)の資金をベンチャーキャピタルから調達していた。Canopyの前回のラウンドは$62.5M(6250万ドル) 、Spectrum Equity Investorsが出資者だった。

CanopyはInc. の2009年版の「アメリカの非上場企業でもっとも急速に成長した500社」のリストで12位を占めていた。

2008年にCEOのVikram Kashyapは「2007年のわが社の売り上げは$9M(900万ドル)だ」と発表していた。同社は最近も「売上は$60M(6千万ドル)を突破し、EBITDAで$9M(900万ドル)の利益を上げている」と述べていた。

ところが、これらはまったくの虚偽だった疑いが出ている。

ごく最近まで、出資したベンチャーキャピタル3社(GGV Capital Spectrum EquityFoundation Capital)はウェブサイトのポートフォリの紹介ページに誇らし気にCanopy Financialを掲載していた。しかし、現在これら3社のポートフォリオ紹介からCanopyに関する文言はすべて削除されている。また投資を組織したFinancial Technology Partnersの実績紹介ページからも消えている。スクリーンショットを見ても、Canopyに関する言及が削除されたのはごく最近のことと思われる。




いったい何が起きたのか? 複数の情報源の証言によると、Canopyの財務報告はまったくのデッチ上げだったという。なんとKMPG会計事務所の財務監査報告自体さえレターヘッドを偽造したニセモノだったらしい。どうした訳か、投資銀行もベンチャーキャピタルもまったく不正に気付かなかった。

何千万ドルもの投資を始める前に、なぜKPMGに電話を1本入れることを思いつかなかったのかは謎である。もっともこ後知恵で批判するのはやさしいのだが。

最近$62.5Mも出資してしまったSpectrumがたぶん最大の被害者だろう。いくらかでも金を取り戻そうと訴訟の準備をしているという噂を聞いた。GGVCapitalはSpectrumの最近の投資から$25M(2500万ドル)を受け取って、初期の投資を回収していたため、SpectrumはGGVも訴えるらしい。

Canopyのウェブサイトには現在、非常に簡単な情報が掲載されているページしか残っていない。リンクはほとんどすべて切れている。旧サイトは閉鎖されている(こちらは数カ月前のスクリーンショット)。

われわれは関係者全員にコンタクトを取ろうと努力中だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01