PlancastはFoursquareの未来形==位置対応のプラン参加募集サービス(例: 今夜○○へ飲みに行こ)

次の記事

インドの極小ローカルニュースサービスSMSONEはシリコンバレーがうらやむ成功ぶり

-2

TechCrunchを辞める人には、それが良い旅立ちであってほしいと願う。Mark Hendricksonはまさに、良い旅路を見つけたようだ。

Hendricksonは3月にTechCrunchを辞めた。約2年ほどTCで書いたり開発したりしているうちに、“スタートアップ魂”がうずき始めたようだ。Worldly Developmentsという会社を作り、協同ファウンダのJay Marcyesと共に今日(米国時間11/30)、プロジェクトPlancastを披露するまでにこぎ着けた。

名前からも分かると思うが、Plancastを使うと、自分のプラン(plan)を自分のオンラインのソーシャル仲間たちに気軽にブロードキャスト(cast)できる。プランという言葉はおおげさだが、もっと単純に言うと“未来形のFoursquare”だ…Hendrickson自身はよくこう言う。FoursquareGowallaLooptなどの位置対応サービスを使って自分の居場所を共有する人は多いが、Plancastは今居る場所ではなくこのあと/今後どこに居るかを共有する。

具体的な例を挙げよう: ぼくのPlancastのページには今、Hendrickson、同じく元TCのライターだったNick Gonzalez、そして今のTCライターJason Kincaidがいて、全員が12月の初めに森で夜を過ごそうとしている。なぜそんなことをするのか知らないが、なにしろ連中はそうブロードキャストしている。こんなことはもちろん、事前にプランしないとできないことだし、プランをブロードキャストすれば、たとえばぼくなんかが、参加しようかなぁ、近くに泊まれるホテルがあれば参加してもいいな、なんて思うことができる。そこで、ボタンをクリックして連中に参加の意思を伝える。

Screen shot 2009-11-30 at 6.04.25 PM

でも、プランが必要なのはイベントだけじゃない。というか、Plancastはイベントをあまり念頭に置いてない。”Plancastがとらえる活動の範囲を言い表すのに、‘イベント’という言葉はあまりふさわしくありません。イベントの名にふさわしいもの、たとえばフォーマルなパーティーなんかのためにPlancastを使うのはもちろんかまいませんし、積極的にお使いいただきたいと思いますが、実はもっと日常的なことにも気軽に使っていただきたいのです。これから飲みに行くとか、映画を見に行く、動物園へ行く、1週間ニューヨークへ行く、カンファレンスに行く、などなど、こんなありふれたことにも使っていただきたいと思います。“…Hendricksonはこう言っている。

彼によれば、こういう身近な未来はこれまで誰も手がけていない(正式なイベント用のサービスはたくさんあるが)。まったくその通りだ。今ある未来告知型のサービスは、あまりにもイベント中心でありすぎる。明日の晩飲みに行きたいけど、だべり相手が何人かいるといいな、なんてときには、これまでのイベントサービスを使うのはおおげさすぎる。

FacebookやEviteでもプランを作れるが、これもやはり、かなりフォーマルでRSVP型(出席か欠席かを通知する義務あり)だ。Plancastでは、友だちの呼びかけに対して応じるなら、”count me in(ぼく/私もご一緒するよ)”ボタンを押すだけだ。コメントで、意見を述べたり、詳しい情報を求めることもできる。

-3

Plancastはソーシャルグラフもきわめてシンプルだ。いきなりPlancastのアカウントを取ってもいいが、むしろFacebook ConnectやTwitterからサインインしてアカウントを作ったほうがいいようだ。簡単に両方をリンクアップしてソーシャルグラフを大きくすることもできる。そしてそのグラフに対してプランをブロードキャストできるのがPlancastの強みだ。ボタンを押して友だちのプランに加わったら、やはりボタン一つでそのことをFacebookやTwitter上でほかの人たちと共有化できる。

プランを作るのもすごく簡単だ。Plancastのページの上部(友だちのプランの上)に”What are you planning to do?(あなたは何をプランしていますか?)”というタイトルの入力欄があるから、そこに、何を、いつ、どこで、などの情報を書き込む。「いつ」と「どこで」は、それぞれカレンダーとGoogle Mapsで確認されるから混乱を招くおそれがない。

今後は、モバイルがこのサービスの中心になるだろう、とHendricksonは言う。彼曰く、iPhoneアプリケーションでは、その場所の近くに来たり、その日にちが近くなったりしたらアラート(お知らせ)を出したいと。彼によれば、Foursquareの新しいAPIと組み合わせて、友だちの「今」と「未来」の両方に対応したサービスにもしたいそうだ。また、’未来形のFoursquare’とは言っても、現状ではゲームの要素はまったくない。Hendricksonは、それも今後導入したいそうだ。

ほかのカレンダー/スケジューリングサービスを組み入れて、プランそのものはそっちにまかせる、というやり方もありえる。すると、Facebook EventsやGoogle Calendarが重要な要素になるだろう。後者は最近、独自によりソーシャルな要素のテストを開始しているが。そしてさらに、PlancastのAPIを公開してほかのサービスにもデータを利用してもらえるようにしたい、とも言っている。

-4

Facebookとの統合化がPlancastの肝心の部分だ。このサービスはそもそも、FacebookのfbFundの2009年第一期優勝作品から生まれた(当時のコードネームがMagellen)。そこから小額のシード資金ももらっている。次のステップは正式のシードラウンドだ、とHendricksonは言う。

では、どんなビジネスモデルになるのか? Hendricksonによれば、すでにいくつかの施設とスポンサーシップの話し合いを開始しているそうだ。つまりPlancastを使って何人かの人がその施設や店などに集まれば、謝礼金を得るという方法。また施設自身もPlancastを使ってイベントなどの宣伝/人集めができる。同じことをFoursquareも考えているが、Plancastはあくまでも未来における〜〜だ。

いまのところ、Plancastではすべてのプランが全面公開で共有される。しかし近い将来は一部の友だちにだけ公開する機能も加わるそうだ。共有の範囲を制限するためにグループ制やリスト機能なども取り入れる計画だ。

Plancastを数週間使ってみたが、しっかりした安定感のあるサービスだし、アイデアも良い。HendricksonとMarcyesの良いところは、機能面で競合サービスとの差別化を図りながら、シンプルに徹しているところだ(それはぼくのモットーでもある)。今はほとんどの人がすでに何らかの共有サービスを使っているから、そこに食い込むことは難しいだろう。でも、今夜とか明日とかの近未来の何かいいことを…正確な場所情報とともに…共有化し、とくに言葉を多く費やさないで仲間に誘う/仲間に加わるためには、Plancastは恰好のサービスだ。たしかにこのようなニーズは、ほかの既存のサービスによってはまだ満たされていない。

[原文へ]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))