Google、情報収集のブロック機能を強化―メディア運営者の選択の自由を拡大

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昨日(米国時間12/1)、Googleは「コンテンツを盗んでいる」と苦情を言うニュースメディアに対して、First Click Freeプログラムを提供することを発表した。これはGoogle Newsからクリックして無料でニュースメディアを閲覧する回数を1人1日5回(以上)に制限することができるオプションだ。ニュースサイトは長年「Google Newsはニュースサイトのコンテンツにただ乗りして利益を得ている」と非難してきた。今日、Googleはさらにもう一つ、ニュースメディアに対して譲歩を行った。

Googleは、Google Newsへの掲載を拒否し、かつGoogle検索への掲載を許可するよう指定できる新しいクローラー〔情報収集ロボット〕を発表した。メディアは書式に記入して要求すれば従来もこれが可能だったが、今回Googleはクローラーを改良することによって手続きの自動化を図ったものだ。

現在、メディアはサイトのソースにRobots Exclusion Protocol (REP)による指定を書くことでGoogle検索のクローラーによる情報収集を拒否することができる。Googleのクローラーはサイトに到着するとまずrobots.txtファイルを読み込み、検索エンジンに対して情報収集が許可されているかどうか確認する。メディアは全サイトないし特定のページ検索禁止にすることができる。

今回GoogleはこれをGoogle Newsに対して個別に適用できるようにした。ニュースサイトは、今後、Googleのクローラーに対して、特にGoogleNewsへの掲載を指定してブロックすることができる。この場合、一般の検索結果ページへの掲載はブロックされない。逆にGoogle Newsへの検索を許可して一般検索への掲載を拒否するよう設定することもできる。もしメディアが一般検索への掲載は許可し、GoogeNewsへの掲載は禁止した場合、一般の検索ページに時折表示されるニュースのブロック中にも表示されることはない。

メディアはGoogle Newsに掲載されることによって、毎月10億クリックものトラフィックを得ている(一般検索を含めGoogleからのクリック数のトータルは毎月40億にも上る)。Google Newsの上級プロダクトマネージャーのJosh Cohenは次のように書いている。

こうしたクリックは、それぞれが大きなチャンスを与えている。メディア運営者は、毎日生み出される価値あるコンテンツを読者の目に触れさせ、広告を表示し、有料購読を勧めることができる。われわれはGoogle Newsはすべてのメディア運営者に対して、新たな読者を提供する上できわめて大きな価値ある貢献していると信じているものの、コンテンツの制作者であるメディア運営者にはコントロールの権限がある。もしサイト運営者がGoogleのページに掲載されることを望まないなら、たいへん容易にそうすることができる。

Rupert Murdochのようなメディア運営者は、新しいクローラーのおかげでコンテンツをいっそうきめ細かくブロックすることができるようになった。このクリスマスプレゼントに喜ぶべきだろう。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01