これなら金を払ってもいい―MOGのAll Accessはオンライン音楽サービスの理想をほぼ完璧に実現

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ずっと注目されていたMOGのAll Access音楽サービスが今日一般公開され、誰でも試してみることができるようになった。このサービスは有料購読モデルだということで、当初私は懐疑的だった。しかし、ここ数週週間テストしてみて考えを改めた。MOGはすばらしいサービスだ。何百万という曲をインターネットを通してオンデマンドでユーザーのもとに届けてくれる。使い勝手そのものも付加的なソーシャル機能も、今までのどのオンライン音楽サービスより優れている。これなら月$5を払う価値は十分以上にある。

一言でいえば、All Accessはほとんど完璧だ。こういうサービスが使えるようになったことは実にうれしい。

MOGは2005に創立された会社で、昨日まではソーシャル機能のある音楽ポータルサイト兼広告ネットワークに過ぎなかった。しかし、MOGはこのAll Accessサービスの実現に向けて密かに一年以上前から努力を続けていた。当初は無料サービスを目指していたが、主要な音楽レーベルが無料ストリーミングモデルにはっきりと興味をなくしていったため、MOGは有料モデルに切り替えを迫られた。

しかし直接のライバルであるMySpace Music(無料)に比べてAll Accessがどれくらい優れているか実際に体験すればほとんどのユーザーは喜んで料金を支払うと思う。 .

いろいろ事情はあるのだろうが、ローンチ以来1年になるというのにMySpaceは遅いしバグだらけだ。聞きたい曲を聞くために不必要に手間がかかる。広告も目ざわりなのが多い。もちろんMySpaceMusicが広告で金を稼がねばならないことは分かるが、まるでユーザーが音楽を聞くのをわざわざ妨害しているのではないかと思うことさえある。

それにひきかえ、MOGは実に快適だ。検索、発見、保存―あらゆる面で直感的かつ楽しく音楽体験ができる。ソーシャル機能を利用して友達と体験を交換し、新しい音楽を発見することができる。UIは次世代のウェブデザイナーの教科書となるべきすばらしい出来だ。

それだけではない。All AccessにはMOG Radioという機能が用意されているが、これがオンライン・ラジオ局として私が今まで見た、というか聞いたことがないほど優れている。

このサービスの概要解説は下に書いておいたが、われわれの評価をうのみにすることなく、ぜひ自分で試してもらいたい。MOGは現在誰でも1時間無料でテストできる(クレジットカード情報を入力する必要もない)。 TechCrunchでは先着250人の読者にMOG All Accessの2か月分の無料購読をプレゼントしている。TechCrunch@MOG.comに空メールするだけでよい。

MOG All Accessサービスの概要

対象となる楽曲:MOGはUniversal Music Group、Sony Music Entertainment、Warner MusicGroup、EMI Musicという4大メジャーレーベルすべてと契約している。またインディー・レーベルの楽曲も豊富だ。もしある曲が合法的にオンラインにアップされているなら、ほぼ間違いなくMOGで聞くことができる。

全般的な使い勝手:驚異的に良い。まさにそうあるべきとおりのUIだ。楽曲はすべてのコントロールを備えたポップアップ窓で再生される。つまりブラウザ上サイトを開いたままにしておく必要がない。再生中のアルバムのジャケットと曲情報が常に表示される。関連がある曲(プレイリストを表示している場合はリストの曲)が下部に表示される。曲をスキップしたり変更したりする場合、一切制限はない。反応は極めて速く、デスクトップ・アプリかと思うほどだ。

私が特に気にいった機能:歌詞が1クリックするだけで表示される。

関連する曲の検索&発見機能がすごい。検索はアルバムでも曲でもアーティストでも、それらの組み合わせでも可能。iTunesで自分のローカルのハードディスクにある曲を検索するくらい検索処理は速い。

何を聞きたいか分からないときには、他のユーザーが作って公開しているプレイリストを参照してみるとよい。MOGはいちばんたくさん再生され、つまり、いちばん人気があるプレイリストをトップに表示する。あるいは自分と音楽の好みが似ている他のユーザーをフォローしてもよい。ユーザーはフォローしている相手が聞いている曲を聞くことができる。

MOGラジオ: これだけでも月$5の価値がある。Pandoraのファンなら、自分の好きな曲名を入力するとさまざまなアーティストのそれに似た曲が提示されるサービスを気に入っているだろう。これは自分が好みの新しい曲を知るすばらしい方法だ。しかしMOGはこれをはるか先まで進めている。Pandoraと違って、スキップできる曲の数に制限がない。ユーザーは自分の好みの曲だけを聞くことができる。

たとえばデビッド・ボウイーの曲だけを聞きたいとしよう。簡単だ。スライダー(スクリーンショット参照)を左端まで動かせばよい。しかしPandoraのように、いろいろと似たようなテイストの曲を聞きたければスライダーを右に動かす。そうするとイギーポップ、クイーン、デュラン・デュランなどのアーティストが聞ける。

Pandoraでは一人のアーティストだけを聞くことはできない。そうするとインターネットラジオではなくオンデマンド・ストリーミングになってしまって、ライセンス条項に違反するからだ。MOGはユーザーがどんな曲をどれだけ聞くかとは無関係に1ユーザー当たり一定額のロイアルティーをレーベルに支払う契約なので、どんな聞き方も可能なのだ。あるアーティストなりバンドなりを聞きたい、その他の曲は聞きたくないというのであれば、プレイリストを作成するまでもなく、希望のミュージシャンの名前を入力するだけでよい。それから楽曲スライダーを左端に動かす。それ
だけで好きなだけ好みのアーティストの曲が聞ける。

ライブラリとプレイリスト:流れている曲が気に入ったら、ワンクリックでお気に入りやプレイリストに追加できる。プレイリストについてはこの記事参照。

改良と希望する点:上で述べたように、MOGはすでにほとんど完璧なサービスだ。しかしそれでもいくつか希望がある。第1に、検索ボックスに複数の検索トピックを入力できるようにして欲しい。そして複数のトピックをテーマにしたラジオ・サービスをその場で作成できるようにしてもらいたい(MOGはこの点については考慮中だという)。またMOGのシステムが私のローカルのハードディスクをスキャンして、iTunesのコレクションを一括して自動的にMOGライブラリのプレイリストに追加してくれると非常に便利だ。

〔残念ながらこのサービスも日本からはまだ利用できない模様。〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01