Google、ニュース業界に忠告―「餌をくれる贈り物の馬を射つな」

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Googleはまたもやニュースメディア業界、中でもRupert Murdochからバッシングされている。しかしMurdochが所有するWall Street Journal はGoogleのCEO、Eric Schmidtの意見記事を掲載した。Schmidtは簡単にいえば、「インターネットがきみたちの事業を殺しかけているのは事実だが、Googleのせいにしないで欲しい。われわれはむしろ手助けしようとしているのだ」と言っている。

Googleはニュースサイトに毎月40億クリックものトラフィックを送り込んでいる。 SchmidtはGoogleはメディア業界が新しい方法でコンテンツから収入を得る方法を確立する手助けをしたいとしている。Googleの主席法律顧問、David Drummondもほとんど同様の点をインドのハイデラバードで開催されたWorld Associationof Newspapersカンファレンスの講演で指摘した。Drummondはこのスピーチで「射たないでくれ。私は争いを求めて来たのではない」と前置きした。

しかしニュースメディア側はやはり散々に射ってきた。たとえばGoogleは著作権を無視しているというのだが、サイトの運営者は簡単にGoogleのクローラーによる情報収集を拒否できるのだから全くナンセンスな議論だ。Google Newsはこのほど、メディア側がGoogle Newsからの無料閲覧を1人1日5回に制限することができるようにした。また、メディア側はGoogleの一般検索に表示されるがNewsには表示されない、あるいは逆にNewsだけに表示されて一般検索には表示されないようにするという選択が可能になった。もちろん両方に表示させることも、両方を拒否することもできる。

いかにGoogleといえども死にかけている印刷ニュース事業をまるごと救うことはできない。しかしGoogleはデジタル・コンテンツから収入を得るのを助けることはできる。とにかくそれがGoogleからニュースメディア側へのメッセージだ。毎月40億クリックというのは大した贈り物だ。それだけでメディアの幹部の高価な昼食代まで払えるかどうかは分からないが、収入が得られることは間違いない。「餌をくれる贈り物の馬を射つな(Don’t shoot the gift horse that feeds you)」とでも忠告しておこうか。〔訳注: 英語の有名な決まり文句、 Don’t shoot the messenger.(使者を射つな)、Don’t bite the hand that feeds.(餌をくれる手を噛むな=恩を仇で返すな)、Don’t look a gift horse in the mouth (贈り物の馬の口の中を見るな[馬の年齢を知るために歯を見たことから]=贈り物にケチをつけるな)を混ぜあわせたジョーク〕

Photo credit: Flickr/Randy Son Of Robert

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01