Googleの挑戦を受けるbit.ly、独自ドメインでURL短縮サービスを行う「プロ」版を発表

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11月も米国Twitterトラフィックの頭打ち続く

平和な時代は終りを迎えた。昨日(米国時間12/14)、GoogleおよびFacebookがURL短縮サービスに参入してきた。短縮時に用いるURLはそれぞれgoo.glとfb.meだ。とくにGoogleは、これまで独自にURL短縮のスタンダードの地位を獲得してきたbit.lyの直接のライバルとなるだろう。bit.lyはGoogleの発表をうける形で、パブリッシャーや消費者に対し、Google独占を支持するのか否かの問い掛けを行うこととなった。

bit.lyが新たに繰り出してきたのはbit.ly Proというサービスだ。短縮URLにnyti.ms、4sq.com、mee.bo、ないしtcrn.chといった独自ドメインを用いることができるようになる。サービスはまずベータ版として提供され、AOL、Bing、forsquare、Hot Potato、Huffington Post、Meebo、MSN、New York Times、Onion、TechCrunch、およびWall Street Journalが参加している。TechCrunchも参加しているこのサービスで提供されるのは、bit.lyエンジンを用いて展開する、独自ドメインで信頼性を確保したURL短縮サービスだ。利用企業には分析用ダッシュボードも提供され、総クリック数、地理情報、参照元サイトなどの情報がリアルタイムで表示される。Proアカウントは収益を期待されるところではあるが、今のところ無償で提供されている。

TechCrunchでは以前にもTwitterに記事を配信する際の独自短縮URLドメインとして、awe.smの提供するtcrn.chを利用していたことがある。しかしbit.lyが標準の地位を獲得するにあたって切り替えた。11月時点でbit.lyは2100万のリンクを扱っており、昨年比で1億1800万件の増加となっている。他社の短縮URLサービスを加えた全体の中でも、bit.lyが扱っている量は4分の3に達している。

リアルタイムストリームは、インターネット上におけるコミュニケーション手段としてますます重要な地位を占めるようになり、URL短縮の必要性および知名度もますます増加している。リンク情報を誰が流通させ、どの流通経路で最も広まっており、どの情報がより広く流通するようになっていて、どの経路があまり顧みられなくなりつつあるのかといったことが非常に重要なデータとして扱われるようになってきている。もしパブリッシャー側や消費者が、情報がすべてGoogleに握られることとなっても気にしないということなら単にgoo.glを利用すれば良いだけの話だ。bit.lyは、この手の情報を制御したいと考える利用者が多いだろうと期待して、独自ドメインでのサービスに踏み切ったというわけだ。

また独自ドメインでの短縮URLを利用することは、そのリンクの信頼性を担保するという働きも持つ。利用されるドメインを信頼している人は、そのドメインで提供されるリンクについてもやはり信頼するという流れになるだろう。一方でbit.lyもスパムへの対抗策を講じたりが、マルウェア対策も行っているが、どのようなサイトにリンクするのかわからないという状態はある。ちなみにFacebookのfb.meは、Facebookのページ内で独自に信頼性のあるショートリンクを利用しようという目的のようだ。しかしGoogleのgoo.glの方は、一般的なURL短縮サービスとしてサービスを拡大することも大いにありそうに思われる。いまのところはFeedburnerとGoogleツールバーでのみ利用するようになっているが、どのドメインにおけるどのようなデータでも扱うことができるようになっているのだ。

今年初め、Googleがbit.lyの買収に向けて画策中なのではないかという噂もあった。しかし買収話が表に出てくることはなかった。すなわちGoogleは独自サービスの展開に向けて予習を行っていたということなのだろう。

bit.lypro

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(翻訳:Maeda, H)