ハックされたTwitter: それはイランの大きな立体的作戦の一側面にすぎない

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Twitter、イラン・サイバー・アーミーと称するハッカーに攻撃される―DNSリダイレクトだった(復旧ずみ)

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昨夜(米国時間12/18)遅くに、人気のマイクロメッセージングサービスTwitterが攻撃され、そのWebサイトがIranian Cyber Armyと自称する連中に損壊された。Twitterのホームページとサービスのメインページは、イラン寄りで反米的な仰々しいメッセージに乗っ取られた。メッセージは非常に声高にかつ明白に、攻撃が、この前の大統領選挙とそれに関連したテヘランでのデモが西側による内政干渉であったことに対する、報復だと告げていた。

選挙後の混乱の中で反政府抗議集団はTwitterを使ってデモを組織化し、外部世界と通信した。イラン政府はフィルタリングとセルのジャミング(jamming, 妨害行為)によって通信を弾圧しようとしたが、あまり効果はなかった。抗議勢力が合衆国のサービスであるTwitterを使ったことがイラン政府をことさらに刺激し、それは国内の敵を支援する外部の敵が提供したツールであると見なされた。合衆国国務省が介入して、Twitterの可利用性とアクセス性を(イラン国民に対して)保証すると発言したので、テヘランの政府はなお一層怒り狂ったと思われる。

昨夜のTwitterに対する攻撃は明らかに、このサービスがデモに際して演じた役割と、今日なお演じ続けている役割に対する懲罰行為だった。本誌は夜を徹して多数の情報筋に話を聞いたが、その多くは、Iranian Cyber Armyは国家の名を名乗るそのほかのグループと違って、まさにその名のとおりの集団だと言った。つまり、イラン政府に所属するグループだ。内情はほとんど分からないが、イラン国民をTwitterやそのほかのWebサービスから遮断しようとしたこの前の動きから見るかぎり、イラン政府は、Web上の情報の流れを国内と国境を越えるものの両方に対して制御するためにはどんな手段でも使うものと思われる。

損壊ページにはメールアドレスがあった…それはとても珍しいことだ。このことは、今回の攻撃とこれを仕掛けたハッカーたち(イラン政府)の背後にはメディア勢力が控えていて、メッセージを全世界に広めようとしていることがうかがわれる。

一部の情報筋は、Twitter攻撃のタイミングが、イラン政府と軍部によって事前に計画されたものだという。それは、イランの核計画をめぐる交渉の前哨戦として、合衆国と欧州連合に対してイランの強硬な姿勢をあらかじめ表明しておくことが目的だ。何か新しい大きな動きがありそうだという情報が入ったのは夜中だったが、今朝になってイランは、ウラン濃縮用遠心分離器の新世代機を2011年に稼働開始すると発表した。さらに、イラクからのロイター電は、イラン軍が昨夜イラク南部の国境を越えて、両国で帰属を争っていた油田の油井にイラン国旗を掲揚したと報じた。イランの反政府組織のWebサイトも攻撃され、Mowjcampは3つのドメインをTwitter上に現れたものと同じ損壊メッセージに乗っ取られた(今も被害が続いているのでここにリンクは載せない)。

これら一連の事変は、Twitterへの攻撃も含めて、すべて12時間のうちに起きており、核計画をめぐる交渉の期限を控えての、イランのより強硬な姿勢を示すものである。今回の、人気の高いグローバルなWebサービスへの大規模攻撃は、外国政府によるグローバルな政治議題をめぐっての宣伝作戦に、サイバー攻撃が使われた初のケースである。イラン政府にとって、Twitterを破壊したことの象徴的意義は大きい。彼らは、自国の外に対してもダメージを与えうることと、内政干渉をする外部の不正分子を攻撃できることを、世界に対して証明したのだ。Twitterと、高名な反政府勢力のサイトを同時にターゲットとして選んだことにより、イラン政府はWebも戦場であることを宣言した。この戦場でイラン政府は、自分たちがほとんど無敵であることを、全世界に対して誇示したのだ。

この記事の続報で攻撃の技術的詳細をほじくるつもりなので、お楽しみに。.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))