[jp] レポート:StartupMeeting -iPhone アジアからどう攻める?

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12月14日、記念すべき第1回目のStartup Meetingが開催された。会場は満員御礼で文字通り熱気に包まれ、iPhoneをはじめとするスマートフォン市場、特にアジア圏の動きについて参加者達は熱心にスピーカー達の言葉に耳を傾けた。

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キーノート1:iPhoneは世界80ヶ国、自分の部屋からボタンひとつで一気にグローバル展開が可能な端末

日本国内のiPhoneの出荷台数については未だに謎のままだ。一番手のスピーカーを務めた林氏はその台数について「国内のiPhone出荷台数は3つほどのソースから300万台という数字を確認している。」という興味深い話をしてくれた。アジア全般に関しては「中国では発売開始早々に爆発するかと思ったらChina Unicomの値付けが結構高く2〜3ヶ月で10万台程度となっている。ちなみに韓国市場が1週間で4万台程度出ているそうだ」と解説した。

世界の出荷台数はiPhone、iPodTouchがあわせて5,000万台とますます拡大している。パソコンを買ってADSLを引くよりもiPhoneで済ませた方が安価に済むということで、低所得者層の購入者が増えているということも影響しいているそうだ。

また、iPhoneのビジネス面については”iPhoneアプリ開発は21世紀のゴールドラッシュ”という表現を使い、その事例を紹介してくれた。「iPhoneは非常に儲かるプラットホームになりつつある。例えばiShootというアプリが米国ストアで1位を取ったとき、毎日1万本〜3万本売れて月に5,000万円程の収入になった」

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では日本国内ではどうなのだろうか。「日本でも10人に1人ほぼ毎日有料アプリが売れている。ただ、問題もある。アプリの総数が非常に増えている。既に10億本を超えており、クリスマスシーズンには1週間で1万本増えるともいわれている。」開発者の数も登録されているもので125,000人で競合多数になっており、埋れているアプリが沢山あるそうだ。「埋れているアプリも多いが、ヒットすれば非常に大きな成功が手に入る。自身があるのであればかけてみる価値はある。」

「日本であきられているアプリであったとしても、例えばインドなど別の地域で成功する可能性があるのではないか?」とも。

キーノートの最後では、「世界で勝負できるコンテンツを持っているのであれば絶対に英語化は必要。Flight Control Salesのデータによると57%がアメリカで売れていて、それに対して日本は3%」とiPhone市場にアジアから勝負する場合の必須課題について触れた。

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キーノート2:iPhoneアクセスは9月から急増、Androidも小さいがWindowsMobileに迫る勢い

Atlantisの木村氏は同社アドサーバーサービスAdlantisのアクセスログから「iPhoneアクセスは特に3GSが出てから急激に伸びてきている。一方Androidがまだまだ小さいながらWindowsMobileに迫る勢い。iPhone、Androidはウェブページを見る使い方をしているユーザーが多いので、これからも伸びてゆく」とスマートフォンのアクセス状況を解説した。

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一方既存のモバイル広告収入についても「ヘッダートップのバナーでCTRが0.1〜0.2%、CPCは10円〜50円。CPMで10円〜100円程度になる。1億impのCGMサイトで200〜300万儲かればよい方ではないか。」と具体的な数値を提示しつつ、ビジネス的に伸びてきている分野としてモバイルECを取り上げた。「大体客単価で6,000円として回収率が初月380%、次月700%。回収できる位モバイルで買い物をし始めている。」このことからiPhoneでもコミックを販売などのEC動向に注目しているそうだ。

IPhoneの広告についてはそのCTR・CPC等の数値を既存のモバイルサイトと比較しながら「iPhoneの広告は効率がよい。まだPVが小さいが、これからどんどん伸びているので収益性が全く変わってゆくのではないか。例えば海外では広告を流してアプリストアの上位に押し上げ、ダウンロード数を稼ぐという手法がとられているそうだ。」とiPhone広告のこれからについて言及。

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「アドをクリックするとわかるのだが、結構PCの広告主が出ていきている。自分たちのアプリケーションを広げるためにこういうPCの広告主と戦う必要があることを念頭においた方がよい。」と、日本の携帯市場とは違うプレーヤーの存在についてもアドバイスを送った。

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パネルディスカッション:Androidは2010年の暮れから?

スピーカーのおふたりとTechCrunch Japan編集部・篠原を交えたパネルディスカッションではまず、iPhoneとAndroidについて、どちらをビジネス対象とすべきかという話題から始まった。

「Androidはまだまだ限りなく0に近い状態。ステップとしてiPhoneからスタートしたほうがいい。ただプライシングについては慎重に。広告が打てないような値段をつけてしまうとその後に競争ができなくなる。」と木村氏。また、林氏は今のAndroidはリファレンスが公開されているだけなので、ややクローズドな戦略で進めないとメーカーにビジネスメリットが無いのでは、とした上で「Androidは2010年の暮れぐらいになるのではないか。」と言及した。

続いて中国を中心としたアジア展開について林氏は「中国では2月の時点で100万台程度の脱獄iPhoneが出回っているという。そういったものが先に普及してしまう状況では、そちらの方が勢いがあるのではないかと考えてしまう。」また、中国マーケットを攻める場合については、特に中国語で考えるというよりは英語で対応してゆくのがよいとも。

木村氏は「中国は(モバイル広告)代理店も成り立ってないし、流通もまだまだ。けど、北京などでスマートフォンを普通にもっている状況がある。だから取り組みとして対象にしておくことは間違ってはいない。」と展望を語った。

デモ・プレゼンテーション

StartupMeetingには5社のモバイル・スタートアップのメンバーがライトニングトーク形式で自社のアプリやサービスを紹介した。参加者による投票でもっとも得票数が多かったのがMotherAppだ。MotherAppについては別記事で詳しくその内容をレポートする予定だ。

株式会社ディヴィデュアル

東京Campにも参加した「世界のヘコミマーケットを征服する」リグレトは、同サービスのiPhoneアプリを紹介した。リリースは未定で現在も開発中だ。

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株式会社カタログ

IInfinity Ventures Summit(IVS)優勝者でもある同社はしゃべったーを紹介。Twitterをクローリングしているので、Twitterにあった言葉、例えば麹町なう、などを認識するようになっているそうだ。今後はTwitterクライアントの基本機能の拡張や音声合成でつぶやきを読み上げる機能などを追加してゆく予定。英語への対応も盛り込まれている。

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株式会社トラフィックゲート

しゃべったーと同じく音声認識のアプリ、コエタンを紹介したのはトラフィックゲートの梅澤氏。近々コエタンは関東版をリリースするそうだ。

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株式会社FEYNMAN(ファインマン)

川畑氏はiPhone向けの課金管理ASPのdodaiiを紹介。当日のプレゼンテーションシートはこちらにある。

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MotherApp

香港が拠点のスタートアップMotherAppは中国のIndustry Summitでも注目されたスマートフォン開発用のフレームワークを提供する。前述の通り、別記事で詳細を紹介する。

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イベントはUstreamにアップされているので、詳しく聞きたい方は下記を訪れて欲しい。(池田さん、林さんありがとうございます! )

オープニング:篠原 稔和(TechCrunch Japan/DESIGN IT!,LLC.

キーノート1:林 信行氏(ITジャーナリスト兼コンサルタント/nobilog2

キーノート2:木村 新司氏(株式会社アトランティス 代表取締役社長CEO)

パネルディスカッション

ソフトバンクテレコム株式会社:プレゼンテーション

(Ustream by @masaruikeda

デモプレゼンテーション5社

(Ustream by @nobi