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SNSゲームのZynga、携帯メールによる通知をテスト開始、脱Facebookへ

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Zyngaの超ドル箱アプリが、数百万の熱烈なユーザーと繋がる新しい手段を手に入れつつある。本日(米国時間12/22)同社はSMSによる通知のテストを開始する。少数のユーザーが、携帯電話で直接最新情報を受け取れるようになる。TechCrunch読者の先着50名は、ここでサインアップすれば、テストに参加できる。ただし現在はMafia Warsのみが対象だ。この機能は、ゲームの数百万人の中毒ユーザーにとって嬉しいニュースであると共に、会社にとってもきわめて重要な戦略的一手である。Zyngaにとって、Facebookに頼らずにすむものが一つ増えることになる。

ZyngaとFacebookとの関係は深い。現在、同じ投資会社からも出資を受けており、ロシアのDigital Sky Technologiesは、Facebookに$400M(4億ドル)注ぎ込んだのに続いて、Zyngaとの$180M(1億8000万ドル)のラウンドを終えたところだ。ZyngaがFacebook最大の広告主だという噂もある。そして、Facebookのバイラルな特性は、Zyngaが隆盛に至る上で膨大な貢献をしてきた。しかし、それにも関わらず、Zyngaの最大の関心事は、自社のゲーム群をできる限りコントロールできるようにすることだ。

その理由は、今年10月に実にはっきりした。Facebookから、デベロッパーがFacebookのお知らせ機能を使ってユーザーに更新情報を送ることを近く禁止するという発表があった時だ。これは、あらゆる開発者にとって大打撃だった。この連絡チャネルは、ユーザーを長期間にわたって繋ぎ止めておくために、最適な手段だったからだ。彼らのやり方は、必ずしも清廉潔白とは言えず、スパムすれすれやスパムそのものもあったが、確かに効果はあった。Facebookがこの経路を断った今、Zyngaにはユーザーと繋がるために別の道を探す必要が生じた。

開発者たちは、まずFacebookユーザーのメールボックスを狙い始めた。しかし、メールは一般にFacebookの「お知らせ」ほどには緊急性を感じさせない。SMSメッセージなら、効果がある。Zyngaは携帯電話番号を渡してくれるようユーザーを説得しなければならないが、それをくれたユーザーとは強力なパイプが作れる。現在は、一方的に通知を流すだけだが、将来は、メッセージに返信して、コンピューターの前に居ない時でもゲームのアクションを実行できるようになる。

Zyngaのプロダクトマネージャー、Curtis Leeによると、Mafia Warsはテキストベース(Farmville等はFlashベース)であると共に、安定した一定のユーザーベースを持っているので、通知機能の良いテストケースになるのだいう。新機能は、当初Mafia Warsユーザーの約10%が使えるようになる。さらにLeeは、ZyngaがSMSによる通知機能の検討を始めたのは、Facebookがお知らせストリームの利用を禁止することを決めるより前だった、とも話した。

新機能で明らかに懸念されるのはスパムだ。Zyngaには、ユーザーベースを増やして収益を上げるためなら何でもやるという悪習がある。Leeも、Zyngaがその点において完璧ではなかったことを認めているが、同社では一連の制御機能を設けて、ユーザーがメッセージを受け取る時間帯を指定したり、受け取る頻度を調整したりできるようにしていると言っている。また、始めは控え目にして、ゲーム内での攻撃など頻度の高いイベントからのメッセージの数は絞るとも言っていた。もし、メッセージがうるさいと思えば、Zyngaからのメッセージに対して「STOP」と返信すれば、機能は無効になる。

SMSによるアラートは、ZyngaのFacbookプラットホーム離れ行動として初めてではない。先月スタートしたFarmville.comは、同社の大ヒットゲームの専用スタンドアローンサイトだ。Farmville.comは、まだFacebook Connectには依存しているが、ユーザーエクスペリエンスをZyngaが思い通りにできる度合いは高まった。この種の動きは今後も増えていくのだろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi)