新春吉例第5回:私が毎日使うお気に入りのサービスとガジェット2010年版

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さて今年も私が毎日使うお気に入りのIT製品やサービスをご紹介する時期となった。この試みを始めてから今回が(なんと!)5年目となる。過去記事は次のとおり。2009年2008年2007年2006年。対象の範囲も2006年にはウェブサイトだけだったが、以後各種のウェブサービスやデスクトップ・ソフトウェア、ガジェットにまで拡大された。

私がこのリストで取り上げるのは必ずしも最新のプロダクトではない。(最新のプロダクトについては昨日のDaniel Raffelの優れた記事を参照)。 これは単に私が仕事や遊びの中で毎日利用しているプロダクトに過ぎない。あるものは時の試練に耐え、私の生活の絶対に欠かせない一部となっている。あるものは私の想像力に訴える魅力をもった新顔だ。

私は以下のリストのプロダクトを毎日、あるいはほとんど毎日利用している。こうしたプロダクトがなければ私の生産性は落ちるし、楽しみも減ることは間違いない。今年は24種類を取り上げた。

このうち連続して5回登場したのはわずか3種類―TechMeme、Skype、Wordpressに過ぎない。昨年私が評したとおり、TechMemeは現在でも毎日数回チェックするテクノロジー系ニュースの情報源だ。ただし最近はGoogleニュースの方がより重要な情報源になってきた。Skypeは私が仕事でもプライベートでもいちばんひんぱんに利用するIMとVoIP通話のツールだ。Wordpressは言うまでもなくわれわれのすべてのブログをウェブに公開するプラットフォームだ。

今年新たにリストに追加されたのは次の13種類だ。Android、Apple Magic Mouse、Dropbox、Evernote、Foursquare/Loopt/Gowalla、GoogleDocs、Google Voice、Kodak Zi8、MOG、Skitch、Spotify。

逆に昨年のリストから落とされたのは次の7種類。1-800-Free-411、Digg、Friendfeed、Google Reader、iPhone、MySpaceMusic、Zoho。

私が実際に毎日使っているにも関わらずいろいろな理由でこのリストに載せなかったプロダクトも多数ある。たとえばiMac、MacBook Pro、MotorolaDroid携帯などだ。私はこれらを毎日使っているし、きわめて優秀な製品であることは間違いない。現在私には特に好みのブラウザはない。しかしもしかすると来年あたりはChromeがリスト入りするかもしれない。その他、PosterousAmie Streetのようにひんぱんに利用するサイトは多数ある。リストに加えなかったのは単に私の独断だ。始終利用しているのにリストに載せなかったサイトにはURL短縮のBit.ly、イベントのチケット配布サービスのEventBriteAmiandoなどがある。

では以下に「私が毎日使うお気に入りのサービスとガジェット2010年版」を披露する。

Android

私は去年iPhoneを捨てて、Androidに乗り換えた。最初はMyTouch、次にDroidを使った。しかしまた近く乗り換えることになりそうだ。私がAndroidを気に入っている理由はGoogle Voiceが完全に組み込まれていることだ。Google Voiceについては下で別途触れる。AndroidとGoogleVoiceは一組となって始めて本来の機能を発揮する。

Animoto

私は去年からAnimotoをリストに入れ始めた。このサービスは写真からBGM入りの素晴らしいスライドショーを作るサービスだ(去年、ビデオも追加された私が作ったサンプル)。iPhoneアプリも上出来だ。この会社はすでに黒字化を達成しており、来年はAppleのような大企業が買収に乗り出すかもしれない。

Apple Magic Mouse

Apple Magic Mouseは史上最高のポインティングデバイスだ。通常のマウスの機能に加えて上面がマルチタッチセンサーになっている。このマウスを使ってしまうと他のマウスでは決して使う気がしなくなる。

Delicious

ソーシャルブックマークサービスのDeliciousは2007年を除いて連続してリスト入りしている。欠点がないわけではないが、他のサービスに比べるとやはり優れている。

Dropbox

Dropboxは今年からリスト入りした。利用法がこの上なく簡単だ。ユーザーの持っているすべてのコンピュータ、モバイルデバイスでクラウド経由のファイルの同期・バックアップができる。また大容量をファイルを特定の相手と共有するにも便利だ。Dropboxは今や私にとって不可欠の生産性ツールになっている。Googleがこれと同じようなサービスを提供してくれればGoogleDocsのファイルとDropboxを統合できるのだが。

Evernote

Evernoteも今年の新顔だ。Dropbox同様、すばらしい生産性ツールだ。複数のプラットフォームを横断的に利用でき、ウェブ上のありとあらゆる情報を簡単に収集、整理できる。メモを書き、ウェブページをクリップし、携帯の写真を保管し、予定表を作り、音声を録音できる。すべてのデータはEvernoteウェブサービス上で同期され、Windows、Mac、Web、携帯から利用できる。それに加えてEvernoteウェブサービスには文字認識機能があり、保管した画像中の印刷文字、手書き文字を認識して検索可能にしてくれる。

Facebook

Facebookは連続3年リスト入り。FacebookはSNS戦争を勝ち抜いた。インターネット最大の企業も今や膝を屈する勢いだ。数千万のユーザーを持つFacebook Connectはオンライン身元認証のデファクトスタンダードとなりつつある。

Foursquare、Loopt、Gowalla

これら3社(FoursquareLooptGowalla)を始め多くのスタートアップが携帯SNSの覇権をめぐって激しい競争を繰り広げている。どれもが「チェックイン」、すなわちユーザーの位置情報を公開して友達に自分の居場所を知らせる機能を持っている。Foursquareはアーリーアダプター層を確保して勢いをつけているが、Looptにも数百万のユーザーがいる。Gowallaは機能豊富なサービスだ。どれにも成功の見込みがある。

Gmail

4年連続でGmailもリスト入り。とにかく最高のウェブメールだ。無料でIMAPのサポート、転送が可能なのもありがたい。いずれにせよくどく説明する必要はないだろう。

Google Docs

今年初めてリストに入れた。私はノートパソコンにMS Officeはインストールしない。Google Docsが必要な機能をすべて提供してくれる上に、他のユーザーとの文書の共有とクラウドへの保管ができる。これさえあればもうOfficeの世話になる必要はない。以前私はライバルのZohoをリストに入れていた。今回Zohoを削除したのは機能が劣っているからではなく、単に私がユーザーとしてできるかぎり利用するサービスをGoogleに集中して管理を簡単にしようとしているからに過ぎない。

Google Voice

昨年はGoogle Voiceにとって飛躍の年になった。もともとはGrand Centralというスタートアップで、その後Googleに買収されたサービスだが、昨年はAndroid携帯でGoogleVoiceの機能を完璧に利用できるアプリが登場した。私は常用の携帯電話番号をGoogle Voiceに設定した。その番号に着信すると、GoogleVoiceは私があらかじめ設定したルールに従って適切な電話に転送してくれる。発信元の電話番号や私の居場所などさまざまな要件でルールを設定できる。これは文字通り私の生活スタイルを変えた。私はこのサービスを完全にサポートしない携帯電話は絶対に使わないつもりだ。

Hulu

Huluのリスト入りは去年に続いて2回目だ。HBOの番組や新着映画をHDで見たいので、このサービスにはぜひ有料版を作ってほしい。また過去の番組を削除せず完全にアーカイブしておいてほしい。しかし現状でもHuluは十分に素晴らしいエンタテインメント・サービスだ。

Kodak Zi8

このデジタルビデオカメラの機能はライバルのFlipを上回っている。特に重要なのは外部マイクを接続できる点だ。Flipにはこの機能がないので、録音された音質は往々にしてひどいものになる。Zi8はFlipに比べて完全に一世代先を行っている。.

MOG、Pandora、Spotify

MOGSpotifyは今回が初登場。Pandoraは2008年を除いて毎回リスト入りしている。後から考えれば2008年にPandoraを落としたのは間違っていた。この3つはいずれも優秀な音楽ストリーミング・サービスだMOGは月$5と有料だが、文句なしにインターネットでベストの音楽サービスだ。 Spotifyはデスクトップ・クライアントを利用するストリーミング・サービスで、高い評価を受けているがまだアメリカでは公開されていない。またMOGのようなラジオやソーシャル機能を欠いている。われわれの得た情報によるとSpotifyがアメリカで近々限定公開されるという。Pandoraはユーザー登録が必要だが、簡単に音楽が聞けるサービスとしては優秀で依然私は気に入っている。

Scribd and Docstoc

ScribdDocstocはよく似たサービスだ。両者ともPDFファイルやMS-Word文書をアップロードし、ウェブページにエンベッドして共有できる。われわれブロガーにとっては非常に便利なサービスだ。読者と共有したい文書がある場合、われわれはScribdかDocstoc、いずれかのサービスを利用している。どちらのサービスも去年から連続してリスト入り。

Skitch

私はここ何年もSkitchを使っている。これはMac用のシンプルな画像編集ソフトで、Photoshopの非常に軽いバージョンと思えばよい。われわれの掲載する画像の90%はSkitchで処理している。リサイズ、クロップ、文字の書き込みなどが簡単にできる。また指定のウェブサイトに自動的に画像をアップロードする機能もある。

Skype

Skypeは連続5回目の登場。昨年は買収をめぐっての騒動があったが、それも一段落したようだ。今後もリスト入りを続けるのは間違いなさそうだ。私はメールを止めることはあってもSkypeを止めることはないだろう。インスタント・メッセージはもっぱらSkypeを利用している。音声通話も大部分Skypeだ。海外の友達とビデオで会話するのも楽しい。

TechMeme

TechMemeも5回連続登場のサービスだ。テクノロジー系ニュースを収集するアグレゲータ・サービスの決定版といっていいだろう。われわれテクノロジー・ブロガーにとっての価値ははかりしれない。

TripIt

TripIt使い方が簡単でしかも圧倒的に便利な旅行日程管理サービスだ。今年で連続2回登場となる。フライト、レンタカー、ホテルなどの予約確認メールをこのサービスに転送するだけで、自動的に旅行の日程表が作成される。この日程表には旅行中に携帯からもアクセスできる。

Twitter

Twitterは登場後すぐにTechCrunchの有力なマーケティング・ツールとなった。私は個人的にもいささかTwitter中毒になっている。リストに登場するのは今年で連続3回目。携帯から利用する場合、私のお気に入りのクライアントはSeesmicのAndroidアプリだ。

WordPress

われわれのブログはすべてWordPress’のオープンソース・ソフトを利用している。われわれはWordpress以外にも運営会社のAutomatticが提供する各種サービス(スパムフィルタのAkismet、アンケートのpolldaddyなど)。Wordpressはこのリストに連続5年登場した数少ないプロダクトだ。これほど優秀なソフトが無料で利用できることにわれわれは深く感謝している。

Yammer

Yammerは企業内で利用することを目的にしたTwitterクローンだ。TechCrunch50 2008年の最優秀賞を受賞している。TechCrunchの業務運営に必要不可欠なサービスだ。われわれはごく初期から有料版を利用し、きわめて満足している。

YouTube

YouTubeは4年連続リスト入り。われわれのブログで公開するビデオはすべてYouTubeでホストされている。仕事の合間の息抜きに2分ほどビデオを見るにもいい。

これ以外に何か追加、あるいは削除すべきだと考えたらコメント欄に投稿していただきたい。毎年コメント欄での熱心な推薦を読んで、それまで見逃していた優れたプロダクトを発見してきた。そのうちのいくつかは翌年のリスト入りしている。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01