iPhoneからAndroidへの乗り換えは努力する価値あり

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携帯タッチスクリーンの正確性をテスト―iPhoneがトップ、僅差でNexus One

先週、GoogleがNexus Oneを発表した。Motorola Droidに続いて2ヶ月の間に2回も重要なAndroid製品がリリースされたことになる。予期されたことながら、あらゆるニュース、ブログ、TwitterのつぶやきはiPhoneとの比較であふれかえっている。これは当然だろう。しかし、実際にiPhoneからAndroidへの乗り換えを考えているユーザーには、ひとつ注意すべき点がある。iPhoneを毎日何年も続けて使ってきたユーザーはAndroidに慣れるのに時間が必要だということだ。iPhoneへの慣れを捨て、Android自身のメリットを感じられるようになるには、何週間とはいわないが、何日かかかるかもしれない。

読者がもし長年のWindowsユーザーで、ある日Macを使い始めたとしたらどうだろう。おそらく、マウスの加速だとか、「閉じる」ボタンの位置(Windowsとは反対側にある)のような些細な点について不満を漏らすだろう。こうした障害を我慢して、Macをメインのコンピュータとして1、2週間使ってみてからでなくては真価を評価できるようになるまい。もちろんその結果、これは自分のニーズには合っていないと判断することはあり得る。しかし、しかし、メインのマシンとしてある程度使い込んでみなければ、そういう判断もできないはずだ。Androidについても同じことがいえる。

これは体験から言っていることだ。私は数カ月前にiPhoneからAndroidに乗り換えたときにまさにそういう体験をした。最初にDroidを手にしたときにはたいへん満足した。スクリーンはものすごくきれいだし、処理は軽快そのものだ。しかし最初の驚きが消えるといろいろ疑念がきざしてきた。オプションを開くにはどうしたらいいのか? iPhoneならいつでもそこに見えているのにAndroidでは見当たらない。メニューがあるべき位置にない。Androidを使うとすっかり自分がバカみたいに思えてきた。iPhoneで習い覚えたこと―ほとんど本能的になっている行動―がAndroidでは通用しない!

しかし、1週間ほど経つと、突然私はAndroidに慣れ始めた。オプションを設定したければ画面の外、下側にある専用のMenuボタンを押せばいいだけなのだ。アプリやブラウザで前の画面に戻りたい? 同じく専用のBackボタンを押せばよい。ある意味では、こうした画面外の専用ボタンはiPhoneの画面内のソフトボタンより優れている。いつも同じ場所にあるし、画面のスペースの節約にもなる。今ではAndroidの専用ボタンを使うのは私にとっては第2の天性に近くなっている。しかし私がiPhoneからAndroidに乗り換えた理由は別のところにある。

ここで私がフルタイムでAndroidを使うようになった理由を報告しておこう。まずGmailだ。AndroidのGmailはiPhoneの使いにくいメール・クライアントが裸足で逃げ出すくらい優れている。これは私一人の感想ではない。私はメールのヘビーユーザーなので、この差はとてつもなく大きい。 Google Voiceとの連携もすばらしい。複数のアプリをバックグラウンドで動かせるのも実に快適だ。この3点だけでも私としてはAndroidをメインにする理由として十分だった。

しかし、もし私がAndroidを数日間使っただけだったとしたら、ただ不慣れな面を感じるだけで、こうしたメリットには気付かずに終わった可能性がある。あるいは現在のAndroidに実際に存在する欠点、たとえばすべてのアプリを同時にアップデートする方法がないことや、バンドルされている音楽プレイヤーが貧弱なことなどに気を取られていたかもしれない。しかしAndroidを日常のメインの携帯として利用し始めると、Andoroidによってもたらされる生産性の向上はこうした欠点とは比べ物にならないくらい大きいことが分かってくる。

つまりそこが私の強調したい点だ。iPhoneユーザーが初めてAndroidを使うと、馴染みのないところばかりが目につく。あるいは実用にはほとんど何の影響もないような不具合を大げさに騒ぎ立てる。なるほどAndroidはiPhoneほど美しくはないし、優れた点と同時に欠点もある。だが、しっかり使い込んでみてからでなくては、Androidのいささか荒削りな表面にどんな能力が隠されているのか理解できないだろう。

〔日本版注:原文ではArringtonが「Backボタンの機能が重要だ」とコメント1号を投稿。〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01