Fox流交渉術:Google News、契約更改を前にAPのコンテンツを掲載停止

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Associate Press(AP)は、昨年の大部分を通じてGoogleに対して公開の場で批判し、脅しをかける一方で、Google Newsのライセンス契約を再交渉している。この契約は、今月末に更新を迎えると言われているが、Google Newsには2009年12月23日以来、新しいAPの記事は載っていない(ただし、ABC NewsやNew York Timesなどのニュースサイトがライセンス契約した記事は載っている)。いったい何が起きているのだろうか。もうGoogle NewsでAPの記事は読めなくなるのか。

少々嗅ぎまわってみたところ、コンテンツを止めているのはAPではなかった。この結論は、クリスマス以前の古いAPコンテンツが、今でもGoogle Newsに現れるという事実によっても支えられている。APがもしGoogleに記事をライセンスするををやめたのなら、古い記事も使えなくなるはずだ。(APはかつて、一部のライセンス先へのニュース提供を一定期間保留することについて語ったことがあるが、それは分単位、時間単位であり、何週間という話ではないし、定期的に行われるものだ。Google News上のAP記事は、いきなり12月23日を境に止まったままだ。

どうやらこれはGoogle側の一方的判断らしい。ここで起きていることは、News CorpがTime Warner Cableに対して、4年毎にFoxテレビの契約が切れるたびに必ず行っていたことを思いださせる。Foxが番組を引き上げると脅しをかけ、土壇場になって契約する。新年に起きたのが、まさにそれだ。Googleは自分なりのFox流戦術を使おうとしている。GoogleはAPに対して、Google NewsがAP記事を載せなくなると何が起きるかを、非常にわかりやすい形で示しており、交渉期間が切れる前にこれを行うことによって、Google Newsがもたらす読者数の損失をAPが測る機会を与えているのだ。

テレビの世界では、Foxのようなコンテンツ会社が交渉の主導権を握る。なぜなら、視聴者を持っているからだ。どうやらGoogleは、オンラインニュースでは正反対であることを証明しようとしているらしい。王様は配信する側であってコンテンツではないと。一方Google Newsは、金曜日(米国時間1/8)にホームペーシの下部にFast Flipプロジェクトを追加して飾り立て、他の提携先新聞を「Living Stories」プロジェクトでハイライトしている。今後Google Newsで二度とAPのヘッドラインを見ることがなくなるかどうかは、どちらの方が相手を必要としているか、誰が最初に交渉で折れるかにかかっている。

あなたにとって無くてはならないのは、Google News、APどちら?

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(翻訳:Nob Takahashi)