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視覚障害者団体とアリゾナ州立大、Amazon Kindle DX差別訴訟で和解

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Amazon Kindleのテキスト読み上げ機能をめぐって、昨年からちょっとした議論が起きている。米国作家協会(Authors Guild)はこの機能を、オーディオブックの販売を脅かすものであるとしていきり立ち、視覚障害者団体のNational Federation of the Blind (NFB) およびAmerican Council of the Blind (ACB)もまた、Kindleに対して言いたいことがある。

2009年6月、NFBとACBが連名でアリゾナ州立大学(ASU)を相手取り、同大学がAmazonのKindle DXを学生に電子教科書を配布する手段として使用することについて、同機器を視覚障害学生が使えないという理由で、差別訴訟を起こした。わかりにくい話だとお思いだろうが、これから詳しい話を書く。

アリゾナ州立大は、電子教科書と読み上げ機器の教室での利用を評価する試験プロジェクトの一環として、Kindel DXを配布する高等教育機関6校の一つだった。

NFBとACBによる訴訟 ― Arizona Board of Regents(アリゾナ州理事会)にも向けられている ― の主な論点は、Kindle DXにはテキスト読み上げ機能がついてはいるが、書籍の選択や購入のメニューが視覚障害者向けになっていないために、教科書のダウンロードが困難であるということにある。

両視覚障害者団体は、これを連邦法違反であると指摘している。 アリゾナ州理事会および州立大は、違法性について全面的に否定を続けている。いずれにせよ、今日の午前、両者の和解が成立した。

合意に至った理由はいくつかあるとプレスリリースに書かれている。大学側が障害を持つ学生に対してあらゆるプログラムや施設を利用できるよう約束すること、このパイロットプログラムが2010年春に終了するという事実、今後2年以内に同大学が電子ブックリーダーを学生に配布する場合には、視覚障害者が利用可能なものを使用することに努めることなどだ。

興味深いのは、和解契約でAmazon「およびその他」に対しても、電子ブックのアクセシビリティー改善と向上に努めることを要求していることだ。その改善が何であって、いつまでなのかは明確にされていない。

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(翻訳:Nob Takahashi)