Nexus OneはGoogleの時価総額に$20B上乗せできるのか

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Android電話機、Nexus Oneシリーズの、Googleにとっての価値は正確にどれほどなのだろうか。Trefisが、Nexus Oneの売上をモデル化し、同社のGoogle財務予測に加えたところ、Googleの市場価値約$20B(200億ドル)に相当するという推定結果が出た。これは、同社時価総額の9.3%に当たり、広告および検索提携(5.1%)、Googleアプリ(3.2%)あるいはYouTube(2.4%)による推定寄与率よりも大きい。Googleの時価総額にこれ以上の影響を与えているのは、検索広告のみである(68.1%)。

Trefisは、何を根拠にこの数字を出したのか。Trefisは株式の財務モデルを見ることのできる投資サイトで、モデルからインタラクティブな株価チャートと目標価格が導かれる。同社のモデルと意見の異なる人は、チャートをドラッグすることによって、前提条件を変え自分専用のモデルを作ることができる(下図参照)。Trefisでは今年中にGoogleがNexus Oneを500万台販売し、市場シェアは今年の0.4%から2016年には3.4%に伸びるとしており、同時期のiPhoneは世界携帯市場シェアの11.5%(上のグラフのオリーブ色の線)、Blackberryは8.2%シェア(緑色の線)を、それぞれ占めると仮定している。

少々強気とも思えるが、前に書いたように、これらの前提は、自分がもっと理にかなっていると考える値にいつでも変えられる。例えば、もしNexus Oneの世界携帯電話市場シェアが1%になれば、Googleの市場シェアを2.44%上昇させることになり、これはYouTubeとほぼ同じだ。Trefisのモデルは他にも、助成金なし価格や時間経過によるマージンの低下等の要素を勘案している。注意してほしいのは、電話機を製造しているのがHTCであっても、販売しているのはGoogleであるということで、直販およびT-Mobile等のキャリアー経由で売っている(T-Mobileは元価格$530のところ、助成金を払うことでユーザーには、契約を条件に$180で提供している)。Trefisのモデルは、Nexus Oneの収益を以下のように予測している。

2010: $2.8B(28億ドル)
2011: $5.7B(57億ドル)
2012: $8.5B(85億ドル)
2013: $11B(110億ドル)
2014: $14B(140億ドル)

こうした数字をいじくり回すのは楽しいが、Nexus Oneが実際にどこまで成功するかは誰にもわからない。さらに、通常の携帯電話の利幅を想定するのは危険だ。なぜならGoogleにはこの電話機を推す別の動機もあるからで、具体的には同社がモバイル検索を通じて本来の収益を上げるモバイルウェブの普及を高めることだ。また、このモデルでは、他のAndroid機から来るソフトウェア収益も計算に入っていない。Nexus Oneだけだ。Trefisは、Googleが電話機1台につき$231の粗利を得ると推定しており、これはiSuppliによる予想部品コスト$174、保証費用、研究開発費($50)、HTCの取り分($50)等に基づいている。Googleは、Nexus Oneの収益は極小であると広言しているが。しかし、もしApple市場シェアの2/3がiPhoneによるものであるなら(Trefisの推定による)、Nexus OneがGoogleの9%になると考えるのも、無理な話ではない。

実際、Googleの株価は、Nexus Oneの確定以前は$590だったが、 正式発売開始直前には$627へと上昇しており、この期間だけでGoogleの時価総額を$12B(120億ドル)押し上げている。もちろん、この時期の値上がりに寄与した要素は他にもあったが、Googleの現在の時価総額$185B(1850億ドル)に、$20B(200億ドル)上乗せするというのは想像できないことではない。(今日(米国時間1/13)の取引価格は$585。これは中国市場撤退の可能性を公表した後である)。

はたしてNexus Oneの価値はGoogleにとって、どれほどのものなのだろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi)