IBM、LotusLive Labsを開設して、LotusLiveのAPIをビジネスパートナーに対して提供開始

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IBMの定期カンファレンスであるLotusphereにて、同社のクラウドを利用したコラボレーションプラットフォームであるLotusLiveに関わる新たな取り組みが発表された。LotusLiveはクラウドベースでメール、ウェブ会議、ソーシャルネットワーク、各種アプリケーションの連携機能を提供するものだ。

まず新たな取り組みの主軸として、IBM Researchの成果をLotusLiveに取り込むためのLotusLive Labsの設立を正式に発表した。このLotusLive LabsがLotusLiveにSlide Library、Collaborative Recorded Meetings、Event Maps、Composer、そしてProject Concordといった新機能を実装した。Slide Libraryは、プレゼンテーションの作成・共有を行うためのもの。Collaborative Recorded Meetingsというのは、会議におけるプレゼンテーションを記録して即時にテキストに書き起こし、タグ付けを行って音声および動画の検索も行えるようにするものだ。Event Mapsは会議スケジュールをビジュアル表示してスケジュール調整などを行うツール。そしてComposerは各種サービスを組み合わせてLotus Liveのマッシュアップを作成するためのツールだ。最後のProject Concordというのはウェブ上でドキュメント、プレゼンテーション、およびスプレッドシートの作成および共有を行うためのツールだ。また、LotusLive Labsは近々、LotusLiveのiPhone対応機能も発表する予定だとのことだ。

またIBMはLotusLiveのAPIも外部の開発者向けに公開する(公開するのはIBMのビジネスパートナーに対してのみ)。以前は特定のプログラムについてのみ公開されていたが、これによりビジネスパートナー各社はLotusLive全体を利用するコラボレーションツールを開発できることになる。このAPIを利用してSalesforce.comは自社のCRMアプリケーションとLotusLiveの統合環境を提供していくそうだ。またSkypeもLotusLiveに登録されたコンタクト情報を利用できるようにするとのこと。

今回の発表に併せて、LotusLive Notesという新たなメールシステムも発表した。これによりデータを移動させたり、ストレージを柔軟に選択できるようになり、モバイル機器での利用が容易に行えるようになるとのことだ。またクライアントは自社サーバにインストールすることも、クラウド上のものを利用することもできるようになる。

ちなみに先週、PanasonicがMicrosoft ExchangeからLotusLive環境に乗り換える旨の発表があり、LotusLiveの注目度が上がっているところだ。Panasonicが採用するシステムは、100,000人以上が利用する現在における最大規模のクラウドシステムとなり、IBMにとって非常に大きな「勝利」として位置づけられる。

IBMがクラウドシステムを利用したコラボレーション環境で大いに存在感を増す中、マイクロソフトの方も、HPと$250M(2億5000万ドル)のクラウドコンピューティング契約を結ぶなど、クラウド環境への取り組みを強化している。またOffice 2010においてもコラボレーション機能の強化を図っている。多くの企業がクラウドを利用したコラボボレーションツールや統合環境サービスを強化していく中、各社間の競争も激しくなってきている。Googleもエンタープライズ版Google Appsの販売を強化しているし、VMwareもYahooからZimbraを買収して、存在感を高めているところだ。Zohoもまた高度成長を続けている。

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(翻訳:Maeda, H)