Google Apps/Google Docsのドキュメントの同期化(sync)をサポートするMemeo Connectがリリース

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先週Googleが発表したのはGoogle Docsの新機能で、それはあえて言えば噂のGDriveに近いものだった: Google Docsのアカウントにどんなファイルでもアップロードできるのだ。Googleを初めてストレージサービスとして利用できるのだからすごいが、ただし保存できるのはドキュメントだけで、またそれらをシンク(sync, 同期化)するためのデスクトップクライアントは提供されていなかった。そのためにGoogleは数社のサードパーティと組んだ。そして今日(米国時間1/20)、そこからデスクトップシンククライアントMemeo Connectが生まれた。デスクトップからGoogle Docsのアカウントを管理でき、Google Docsのドキュメントにオフラインでアクセスして、自分のファイルを複数のコンピュータに対し簡単にシンクできる。

Memeoを知らない人は多いと思うが、でもあなたの手元にもここの製品がある確率は高い。同社は、外付けハードディスクにおまけで付いてくるバックアップソフトを作っているのだ。しかし最近Memeoは、クラウドベースのファイル転送サービスも提供している。GoogleがGoogle Docsのストレージ機能のローカルクライアントを作ろうとして同社に接近したのは、たぶんそのためだ。MemeoはMacとWindows用のネイティブアプリケーションを作った(それが今日リリースされる)。さらに、サービスの使用料は年間9ドルだ(1ユーザあたり)。それプラス、ファイルをアップロードできるためには年額50ドルの有料Googleアカウントを入手する必要がある。

サービスを使い始めるのは、とても簡単だ。Google Appsの認証情報を入力すると、アプリケーションは直ちにGoogle Docsのドキュメントをローカルにダウンロードする(各ドキュメントのダウンロードが完了するたびに’synced’のメッセージが表示される)。ローカルのファイルをGoogle Docsにアップロードするためには、そのファイルをアプリケーションにドラッグ&ドロップするだけだ。

ほとんどの場合、ナビゲーションは分かりやすい: 画面の左には、ファイルの種類を指定するためのフィルタがある(プレゼンテーションか、スプレッドシートか、など)。ファイル名で検索する検索ボックスもある。ファイルをクリックすると、そのドキュメントに今アクセスしているほかのユーザのリストが出る。そのドキュメントのローカルな変更を表示する窓もある。アプリケーションは、スター付きドキュメントや共有フォルダなど、Google Docs自身のナビゲーション機能を尊重する。

このサービスの最大の不満は、実はMemeoのせいではない(ちょっとややこしい話になるのでご勘弁を)。Google DocsにMemeo Connectを使うと、ドキュメントは編集可能なGoogle Docとして、またはMicrosoft Officeのドキュメント(PPT、DOCなど)として保存できる。デスクトップからWordのドキュメントをシンクすると、それは最初、Microsoft Wordの形式で保存される。そのドキュメントを見るのはどのコンピュータからでもできるが、変更するためにはダウンロードしてMicrosoft Wordを使わなければならない。

つまり、そのWordドキュメントをGoogle Docに変換しないかぎり、クラウド上の編集作業等はできない。それをMemeo Connectからやるのは簡単で、ドキュメントを右クリックして変換を指定するだけだが、変換には数秒かかる。Google Docsのコラボ的な機能を使ったり、いろんなコンピュータからオンラインで編集したいときには、このような変換が必要だ。中にはWordがインストールされていないコンピュータもあるだろう。しかし、変換によって文書の形式が失われてしまうこともあるから、重要なドキュメントではまずい。

つまりMemeo Connectを使うとファイルを最新の状態に維持するのは簡単だが、元のドキュメントの、Google Docsの文書形式以外の形式を壊したくないときには、Google Docsのクラウド上のコラボ的機能が使えない。これはMemeoの落ち度ではなく、Microsoftのあくまでも私企業規格の文書形式が問題なのだが、ユーザが知っておくべきことの一つだ。

もう一つの不満点は、ローカルな文書の変更をモニタして自動的にそれをGoogleのアカウントへアップロードしてくれないことだ(シンクの自動化がない)。Memeoの企業向け開発担当ディレクターSpencer Chenによれば、この機能は今実験段階だそうだから、おそらくもうすぐ実装されるのだろう。

不満はいくつかあるものの、Memeo ConnectはGoogle Docsの不備を補う良い仕事をしている。しかし誰もが抱く疑問は、Dropbox(本誌も大ファン)のような既存のファイルシンクサービスをまったく使わずにすむようになるのか、という点だ。Chenは、Memeo ConnectとDropboxは対象市場が違うから互いに競合はしないと言う。Google Docs/Memeo Connectは主に企業のOAやコラボレーションを助けるが、Dropboxのファイルシンクは対象が一般消費者だ。彼によれば、Memeoの競合相手はむしろBox.netだ。Dropboxは企業でもかなり使われている(TechCrunchもそうだ)が、Google Docsへの対応は確かに大企業にとって魅力的だろう。

リリースを記念してMemeoは、20名のTechCrunch読者に1年の無料アカウントを進呈する。このページへ行って’Try Now’をクリックし、コマンド蘭に”TC”と入力する。申込者の中から20名がランダムに選ばれる。

Google Docsとの協働をサポートするサーバとしてほかに、SyncplicityManymoonがある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))