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[jp] 日本のモバイル広告市場で第三の勢力を目指す。アトランティスが新サービスをリリース。

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ウェブにおける広告ビジネスモデルは歴史も(情報化の中では)長く、複雑で、多すぎるプレーヤーに囲まれている。要求される指標も単純なCPM(1000回表示単価)だけの単純な時代からどんどんハードルは上がっていった。

要求度のあがる指標に対して、パフォーマンスを上げるべくターゲティングはどんどん複雑になり、足りないボリュームはアドネットワークにして他の媒体とまとめることができるようになった。アドネットワークで一律に単価が低くなるのが嫌ならば、マーケットプレイスで売れそうな枠だけ入札にすればよい。

そして今、これらの話題はモバイルへ移ろうとしている。特にGoogleの動きが活発だ。AdMobの買収にはじまり、デバイス別まで選択可能になったターゲティング、Androidのモバイル広告インプレッションが2ヶ月で倍増など話題は尽きない。2009年のQ4決算でGoogle CEOのエリック・シュミットは「モバイルウェブをPCウェブより良くできる可能性がある」と語っている。

日本からこのモバイル広告市場へ新たなプラットフォームを構築する動きが出てきた。アトランティスは2010年、同社が提供するこれまでの仕組み、アドサーバーにアドネットワーク、アドエクスチェンジのすべてをモバイルにごっそり持ってくることにした。2010年に入って彼らがリリースした「AdLantis Exchange Partner for Mobile」はモバイル広告に必要な仕組みをひとつにしたプラットフォームだ。PCウェブの広告でアドサーバーからマーケットプレイスまで揃えるソリューションとしてはOpen-Xがある。

ここで重要なキーワードがターゲティングだ。同社の情報によると、ターゲティングとノンターゲティングの広告ではそのパフォーマンスに「数倍」の差がつくことがあるそうだ。しかし、同時にターゲティングをするにはある程度の配信ボリュームが必要になる。

この問題に対してアトランティスCEOの木村氏は「日本の広告市場で単なる純広のマーケットは売れない状況になりつつある。データで広告を売る仕組みが必要だ。でも単体メディアではボリュームが少ないので、ターゲティングもできない。なのでワンマーケットにして、同じプラットフォーム上で配信できる仕組みが必要と思った。」と語る。現在も同社は様々なモバイルメディアをネットワークし、デイリーで1000万人への配信を実現しているという。

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このプラットフォームが可能にするビジネスはこうだ。まず、パートナー(日本では広告代理店やレップ)は独自のアドネットワークを構築することができる。モバイルのメディアを自分達が考えるコンセプトでリクルーティングし、それらの在庫を一元で管理する。

クライアントの要望にあわせてターゲティングを設定する際、どうしても自分たちのアドネットワークでまかない切れない在庫が発生したとする。顧客の望むメディアが存在しない、もしくはターゲティングを設定したらあまりに在庫が少なかった場合だ。その時はアドエクスチェンジで別のパートナーに在庫のリクエストをかけることができる。あとはアトランティス社の審査、他のネットワーク、メディアが掲載許可すれば取引成立という流れだ。

当然配信やレポートも完備されている。注目したいのがAPIの存在だ。広告ビジネスは多数のプレーヤーが存在しており、オペレーションもシステムに依存することが大きい。APIで基本的な数値を提供することができるので、既存のレポートシステムとの親和性も高いそうだ。

凄まじい数のデバイスへの対応については「すべてのデバイスに対して、アドクリエイティブのサイズを登録している。それを変えるだけなので、対応は難しくない」と同氏。昨今急激に増えてきたスマートフォンやタブレットなどの対応も可能だ。

同社のビジネスモデルはトラフィックによる。「システムの利用料は現行のアドサーバー同様に無料。パートナーとのシェアリングなので、トラフィックに正比例する仕組み。現在150億impほどの配信量だが、これがサービスの稼働が開始する2月中順頃には2倍以上になる想定だ。」

海外への展開も勿論視野に入っている。「モバイルでこの仕組みを提供している例は少ない。国内だけでなく、海外への展開も積極的に考えている。」同時にその為のインターフェースについても触れてくれた。「使い勝手を考えて、新しいインタラクティブなインターフェースを開発中。ほとんど終わっているのだが、まずモバイルから導入を開始しようと思っている。」

今回の取材で新しいインターフェースのスクリーンショットを入手した。動きについては分からないが、スッキリとして見やすい印象だ。複雑なオペレーションを要求されるだけにこの箇所の効率化はコストへ反映するだろう。

既にパートナーを10社程度決定しているという同社。Yahoo、Googleという二大プレーヤーがそびえ立つ日本のウェブ広告市場で、スタートアップである彼らが”モバイル”という市場の変化を捉え、「第三のプレーヤー」としての存在感をどこまで示せるのか注目したい。

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