allvoices

市民ジャーナリズムのサイトAllVoicesが$3Mを調達してCNNのiReportを追い越す勢い

次の記事

私なら、iPadの本体ケースにタッチセンサーを付ける

昨年のイランで起きた事件や、ムンバイのテロ事件、それにハドソン川への旅客機の不時着に至るまで、今やメディアにおける市民ジャーナリズムの力は否定できないものとなっている。目撃者の生きた声は、Twitterのようなソーシャルメディアの上や、市民ジャーナリズムに前向きなニュースサイトを通じて、世界の報道の重要な部分になっている。市民ジャーナリズムのためのプラットホームAllVoicesも最近はアクセス数が急増し、ライバルたち(その多くは既存メディアが始めた類似サイト、たとえばCNNのiReport)をあせらせている。AllVoicesは最近VantagePoint Partnersから$3M(300万ドル)の資金を調達し、資金総額は$9M(900万ドル)になった。

AllVoicesには誰もが、ブログ記事や画像、ビデオなどでローカルな、あるいはグローバルなニュースを投稿できる。このサイト独自の技術(AllVoicesは3つの特許を持っている)によって記事は分類およびランク付けされ、世界、地域、国、都市別等のページの上で速報ニュースや読者の関心の高いニュース(いずれも一定のサイクルで変わる)が提供される。スパムはフィルタリングされ、また各記事の事実チェックも行われる…各記事には「信頼度(credibility rating)」が割り当てられる。ユーザはケータイからMMSやSMSでニュースを投稿できるから、コンピュータの普及率が低く携帯電話は高いという国でも不便はない。このサイトの最終目標は、各記事に360度の視点を与えるとともに、できるかぎり各記事をマルチメディア構成にすることだ。

Amra Tareenのアイデアから生まれたAllVoicesは、2008年にTareenと彼女の協同ファウンダによって立ち上げられた。以前はSevin Rosen FundsのVCだったTareenは、2005年のあの悲惨なパキスタン大地震で救援活動を行った経験から、日々のニュースにおける市民の声の重要性に目覚めた。

Tareen自身にも、AllVoicesを実際に始めてから分かったことがある。サイトは現在、27万5千人の市民記者たちのコミュニティであり、毎月500万近いユニークビジターがある。立ち上げて間もないメディアサイトにしては、めざましい成長ぶりだ。AllVoicesのトラフィックの半分は合衆国とイギリス以外からで、記者たちの国籍は160か国を超える。そこでTareenが目覚めたのは、これは単なるニュースサイトではなく、コミュニティであること。記事提供者がユーザや読者とコラボレーションしながら、記事や議論をまとめ上げることもあるのだ。

AllVoicesは順調に成長しているだけでなく、これまでトラフィック量ではライバルだったCNNのiReportに追いつき〜追い越しそうな勢いだ。Tareenによれば、2008年の終わりごろですでに登録ユーザ数が118,000であり、その時点で、”AllVoicesが世界最大の市民報道サイトだと確信を持った”という。もう一つの強敵NowPublicは、昨年$25M(2500万ドル)でExaminer.comに買収された

今後についてTareenは、合衆国における小地域(hyper-local)ニュースに力を入れたいという。AllVoicesが、盛況な市民ジャーナリズムポータルを欲しがっている既存メディアに買収されるというシナリオも、十分に想定できる。一つだけ確実なのは、AllVoicesが今後ますます目を離せない存在になってくる、ということだ。

[原文へ]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))