[CG]iPadの命運を握るのはデベロッパ

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iPadの命運を握るのはアップルではない。ジョブズ&カンパニーはiPadを作ってなすべきことを果たした。iPadが成功するかどうかは偏にデベロッパの手中にある。iPhoneやiPod touchと異なり、iPadには核となる固有の機能がないからだ。iPhoneは立派な電話というに過ぎず、iPod touchはメディアプレーヤのひとつに過ぎなかった。じゃあiPadは何か?でかいiPod touchということか?

どの機能をとっても、それでiPadが何かを定義できるわけではない。Eブックが読めることか?多くの消費者にとっては新しい機能のひとつに過ぎない。ウェブブラウジングか?そうかもしれない。しかしインターネットはマウスとキーボードの上に形成されているが、タブレットにはそれがない。ネットブックやフルOSのコンピュータに比べても他にできることは少ない。iPadの4:3のアスペクト比では、ちゃんとしたメディアプレーヤとしても不十分だというレポートも出始めている。

一方アップルにはこの2年間で蓄積した何百万というアプリがある。新しくiPadに特化したものを加えれば、iPad成功のカギとなるかもしれない。それがなければ、所詮iPadはあれこれの機能のコンセプトモデルに過ぎず、ウェブブラウジングやタスクマネジメント、電子書籍、メディア再生といった限られた機能のユーザーをターゲットとするだけだ。アプリこそがiPadを買うことを正当化する理由なのだ。

過去2年間はデベロッパにとってiPadのための準備期間だったといえる。たしかにアップルは、いずれ彼らのアプリが3.5インチではなく9.7インチの画面で動くようになるとはいわなかった。しかし彼らの多くは、より大きなプラットフォームを夢見ていたのだ。アップルはこれらのデベロッパをiPhone Appストアのときよりちゃんと扱うべきだ。iPadの未来は彼らの肩にかかっているからだ。

iPadのネイティブアプリがどんなにすばらしいものになるか考えてごらん。実際にiPadをいじってみたレポートは、どれも一様にスクリーンがすばらしかったと書いている。それにiPadのスピードは明らかに速い。(プロセッサはわれわれが想像したものとはずいぶん違うようだが。)これら全てとさらに強力なSDKとによって、デベロッパは必要なものを全て手中にしているのだ。

Hulu、Netflix、ComcastのXfinityなど主要なビデオストリーミングアプリがいくつかあれば、潜在的消費者の多くは購入に踏み切るだろう。さらに3G接続を加えれば、iPadはついにその存在意義を獲得することになるのだ。さらにはWikipedia(なかかいいアプリだ)や教室でのスクリーンシェアリング、E教科書といった教育面の利点もある。

いまやiPadはデベロッパの手に委ねられた。発売まで58日間あるが、出たばかりのSDKを使えばたくさんのiPadアプリをプログラマーが開発するのに十分な時間といえるだろう。アプリの審査プロセスを改善したアップルは、iPadアプリの来襲に備えているようだ。さもないとジョブズ自身退陣して、ビンラティンのように洞窟に身を隠し、血を求めてやってくる株主や熱狂的アップルファンから身を守るハメになるだろう。

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(翻訳:shiro)