ソーシャルメディアは10年前の検索なみ―スパムとノイズの無法地帯だ

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10年前、われわれはAltaVistaとかそういった検索エンジンを使っていた。当時は検索結果にものすごい量のスパムその他のノイズが混じっていたが、不思議なことに誰も大して不平を言わなかった。それが当たり前だと思っていたからだ。そこにページランク技術を引っさげてGoogleが登場し、インターネットでの検索の概念を根本的に変えた。突然(文字通り、突然)、われわれはGoogleの検索結果からAltaVistaその他、旧世代サービスによる検索結果に戻ろうなどとは夢にも思わなくなった。

このあたりの歴史についてはジョン・バッテルのノンフィクション、ザ・サーチ グーグルが世界を変えた(日経BP)が詳しい。

現在のオンライン・ソーシャルメディアは、1999年ころのGoogle登場前のウェブ検索を思わせるものがある。巨大な混乱状態にもかかわらず、われれは不平を言わない。もっと良い状態が考えつかないからだ。

なにもかもがばらばらだ。誰もそれらをとりまとめようとしない。私の写真はFlickr、Posterous、Facebook(MySpaceにも少し)に分散している。レビューはYelp(しかし映画レビューはFlixsterだが)、位置情報はFoursquareとLooptとGowalla、リアルタイム・ストリーミングはFacebookとTwitter、そしてビデオはYouTube、というありさまだ。私が加わっているソーシャル・ネットワークは10以上あり、写真1枚探すにも、その友達のどのネットワークに加わっていたか思い出さねばならず、たいへんな苦労をさせられる。

加えてスパムとゴミのような投稿の氾濫でソーシャル・サービスは窒息寸前だ。ほんの一握りの貴重な情報を得るためにゴミの山をかき分ける手間は並大抵のことではない。

それでも多量の貴重な情報を見逃していることだろう。

そのうち誰かが、たくさんのサービスを横断的に検索し、スパムやノイズから必要な情報を選り分けるようなサービスを構築して、 この混乱からわれわれを救い出してくれるものと思う。それを成功させるのが誰なのか、現存のインターネットの巨大企業なのか、無名のスタートアップなのか私にはわからない。ましてその方法は皆目見当もつかない(わかっていれば、こんな記事を書いていないで、そういうサービスを作っている)。

しかし一日も早くそういうサービスが現れて欲しいものだ。インターネットのソーシャル分野は10年前の検索とそっくりだ―すでに機能不全に陥っている。誰か直してくれ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01