誕生日おめでとうBBS!(a.k.a.“パソコン通信”)

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WWIV、Wildcat、Celerity…これらの聖なる名前は、コミュニケーションの最良の黄金時代を表している。そのころ“オンラインする”と言えば、家庭の電話回線を長時間独り占めすることであり、魔法の呪文のようなHayesのATコマンドをおぼえて、父親が職場から借りてきた9600ボーのモデムの性能を上げることであり、TradeWarsが最良のマルチプレーヤーゲームだった時代だ。そう、ぼくが今話しているのはBulletin Board Systems〔BBS、直訳すると“掲示板システム”、日本ではもっぱら“パソコン通信”と呼ばれた〕のことだ。最初はテキストだけだったが、その後ANSIのグラフィクスが加わった。最初の公開BBSが、昨日(米国時間2/16)32歳の誕生日を祝った。だから今日の話題としては、1978年に生まれたこのささやかなコンピュータ掲示板がいちばんふさわしいと思うんだ。CrunchGearの偉い編集長であるJohn Biggsも、しばらく自分でBBSをやっていたことがあるんだぞ!

当時はいろんなBBSに参加して、たくさんのおもしろい人たちに出会い、たくさんのおもしろいことを学んだ。CompuServeやAOLやProdigyには行かなかった。あまりにも企業的と感じたから。ぼくが好きだったのは、SFとファンタジー、Rocky Horror Picture Show(ロッキーホラーショウ)、ロールプレイングゲームなど、関心がぼくと共通している個人がやっているBBSだ。パーティーやピクニックなど、BBSのユーザたちが主催するオフラインのイベントに行ったこともある。ユーザのコミュニティは小さくてローカルだから、“荒らし”が蔓延したり、匿名の悪口雑言がはびこることはほとんどなかった。BBSは、人びとと接続してコミュニケーションするための、すばらしい方法だった。

もちろん、当時はなにもかもシンプルだった。今のような広告の洪水は、BBSにはなかった。Flashのアニメーションもない。ビキニの水着を着たかわいい女の子の解像度の低い画像をダウンロードするのに、20分もかかった! ハイパーリンクもない。画像やビデオの埋め込みもない。すべてがテキストだったから、何でも分かりやすく説明することが、とても重要だった。議論の深さや幅は、今よりも大きかったと思うし、一人一人の考えや発言に貴重な個性があった(ときにはヘンなやつもいたが)。お互いを個人として知ることができ、新人もすぐに受け入れた。

BBSと今のWebには鮮明な違いがある。Webでは大きなブログの常連たちが新人たちを疎外し、オーディエンスは次々と新しいものばかり追い求め、John GabrielのGreater Internet Fuckwad Theory〔仮訳: インターネットの大アホンダラ理論〕が支配する。そして、たった一枚の気の利いた画像アホラシイびでおが、高度な学術的な議論をさえ、ずっこけさせてしまうこともある。

記憶を辿る手助けをしてくれたWiredに感謝!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))