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Google Buzzの現状は大きなノイズ, 美しい音楽になれる素質十分なのに

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【抄訳】

Google Buzzが生後二週間になった。最初の日に概要記事を書いたが、そのあとはしばらく沈黙を守りたいと思った。いろいろいじくってみて、自分なりの考えをまとめたい。そして2週間が経った。そろそろ、経験談や感想を書いてもいいだろう。

しばらく黙っていようと決めた理由は簡単だ: 最初の数時間は、今までで最高の製品だと思った。しかしそのあとは、これまでで最悪の製品だと感じた。そして、ライターとして明確なことは何一つ書けない状態におちいってしまったが、しかし真実は「良い」と「悪い」のどこか中間にあるはずだ。Google Buzzは大きな可能性を秘めたサービスだが、今現在はかなり未完成だ。まったく使い物にならない、と言える面すらいくつかある。

プライバシーの問題は、あえて避けて通ろう。あちこちでうんざりするほど議論された話題だから。それらの議論を無視していいとは言わないが、ここではあくまでも製品としてのBuzzを見ていきたい。

まず、悪い点:

この2週間で経験した、ずばぬけて最大の問題は、TwitterのトゥウィートやFriendFeedのメッセージの自動インポートを指定をすると、Buzzは数時間に一度だけ(ときには1日に一度だけ)それらをバルクで集めて、ユーザのBuzzストリーミングにどばっと吐き出すことだ。たまたまそのどっちかをインポートしている人や、どっちかのサービスの上でほどほどに多産な人をフォローしていると、Buzzのストリームはそのたった一人の人に占領されたような、おかしな形になってしまう。

たとえば今朝(米国時間2/22)は、FriendFeedのインポートから一人の人の30本のメッセージが一度にずらずらっとやってきた。ほかのものを見たかったら、その30のメッセージの下へスクロールしなければならない。ミュートできるし、したこともあるが、それでも相当な時間がかかる。いや、ミュートが問題なのじゃなくて、Buzzのインポート機能のできが、あまりにもお粗末なのだ。

しかもそれは、一度ならまだしも、一日に何回も起きるのだ。一度起きて、数時間後にまた起きる。さっきはトゥウィートだった、今度はFriendFeedのメッセージ、というぐあいだ。数が20を超えると、Buzzのストリームは、なんだかぶっ壊れたような感じになる。そのおしゃべりな人をフォローするのをやめればいいが、そんなことをしたらソーシャルネットワークがソーシャルでなくなってしまう。かんじんのソーシャル性を犠牲にしなくては使えない機能は、ペケだよ。

【中略】


要するに、BuzzはFriendFeedになればいいのだ。最初Buzzを見たときは、あっFriendFeedだ、と思った。しかし、似てはいるけど、良質なフィルタリングがない、ソーシャルなレコメンデーション(推薦機能)がない、スタッキングオプションもない。FriendFeedでは、アイテムをミュートできるだけでなく、ミュートするアイテムのタイプや発言者を指定できる。Buzzのインポートでも、それをやりたい。それに、FriendFeedには大量の似たようなアイテムを一度にインポートするとき、それらを束ねる機能がある。だからさっきのような、同一人物からの20を超えるメッセージやトゥウィートでも、最初の一つ二つだけを見せて、それをクリックしたら全部を広げて見れる、という選択が可能だ。

クリックして広げる機能は、未読のアイテムにも早急に適用してほしい。最初の状態では、主記事だけあればよくて、そのコメントはほとんどすべて、たたまれていてよい。現状は100も200ものコメントがすべて表示されるから、次のアイテムを見るためには相当なスクロールをしなければならない。大量のコメントを折りたたむことも、FriendFeedではもちろんできる。

BuzzがFriendFeedの真似をしながら、重要な機能であるフィルタリングを忘れていることは理解に苦しむ。フィルタリングがなければ、FriendFeedも大量のノイズになってしまう。複数のいろんなサイトからソーシャルなデータをインポートするのなら、そんな大量のコンテンツを扱いやすく提示する方法が当然必要だ。現状のBuzzには、それがない。Buzzが今後、FriendFeedみたいに何十ものサイトからオートインポートするようになったら、手が付けられないほどひどい状態になるだろう。

率直に言って、トゥウィートやFriendFeedのアイテムなどをリアルタイムで取り込めるようになるまでは、Buzzはオートインポート機能を完全にoffにすべきだ。リアルタイム機能も、今のBuzzの弱点の一つ。FriendFeedがTwitterをうまく扱えたのは、トゥウィートをリアルタイムでインポートしたからだ(それがだめになったから、使うのをやめたが)。今のBuzzのように、大量のトゥウィートをあとから束にしてインポートするのでは、まったく意味がないし役に立たない。

…というわけで、今のGoogle Buzzは単なるノイズだ。’buzz’にはノイズという意味もあるから、ピッタリかな。

でも、良い点もあるぞ:

以上、今のBuzzはほとんど使い物にならないと言ったが、しかし好きな点もいろいろある。それがなかったら、わざわざ未完成な部分をたたく気にもならなかっただろう。

まず、文句なく、ユーザ数が圧倒的に多い。Gmailに組み込まれたから、ユーザ数は今すでに当時のFriendFeedより多いと言えるだろう。FriendFeedに対する最大の悪口は、だれも使っていない最高にクールなサービスだった。Google Buzzは、誰もが使っているFriendFeedになれる。

人気のある人のアイテムにはコメントが100以上も付いたり、”like”が何百も付くことがよくある。ぼくの場合、Gmailは常時立ち上がっている状態だから、上で述べた欠点にもかかわらず、よくそれらのコメントなどをチェックする。それに、Buzzのメッセージがインボックスに表示されるのをいやがる人もいるが、でもそこからすぐに返事(応答)を書けることは、とっても便利だ。IMからBuzzにリプライできるのも、なかなかおもしろい。BuzzをGmailに組み込んだことは、実に頭のいいやり方だったと思うね(ただしもちろんBuzzの完成度をもっと高めてほしいが)。

Buzzによって、誰もが共有を簡単迅速にできるようになった。これは、すごいことだ。サービスのトップにあるボックスは便利だし、とくにリンクをペーストするだけであちこちの画像を共有できるのは、とてもいい。Buzzの非公開利用は、そのためのグループを作らなければならないからアホラシイと思ったが、でも、一人だけにメッセージを送りたければIMやGmail(つまりメール!)を即使えばいいわけだから、これまた便利だ。ぼくはまだ実際に使ったことはないが、非公開のグループ利用も、きっと便利に感じる場合があるだろう。

とりわけ好きなのは、モバイルバージョンのBuzzだ。そのWebアプリケーションはとてもよくできているし、位置などの情報を上手に扱う(Google Latitudeなんかよりもむしろ上手だ)。Android機の上で、Google MapsでBuzzを使うとさらにクールだ。メッセージがどこからやってくるかが、地図上に表示されるのだから。

そこで、結論:

Google Buzzには、まだやるべきことがたくさんあるとぼくは思う。単純に言えば、まずFriendFeedの完全なそっくりさんとして、すべての機能を細部まで完成させることだ。FriendFeedはすごくいいサービスだったが、Facebookに買収されてからはゴーストタウンみたいになってしまった。でも、FriendFeedのようなサービスは今でも必要とされていると思うね。そしてそのニーズを満たしうるのがGoogle Buzzだ。Facebookがその秘密のメッセージングプロジェクトで、“第二FriendFeed”を提供する可能性もあるけどね。

Google自身は認めないかもしれないが、Buzzは立ち上げが早すぎた。その証拠に、立ち上げ直後の手直しや、説明のためのブログ記事が多すぎる。最初はLabsにでも置いて、じっくり練り上げるべきではなかったか。初期のBuzzでがっかりした人たちも多いから、これから磨かれていくとしても、最初に嫌な思いをした人の説得は、難しいだろうね。しかしいずれにしても、Buzzはノイズから、耳に心地よい音楽に変身してほしいよ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))