文書を共有して自由に書き込みをしてもらうサービスCrocodoc–プリントアウトを配る必要がなくなる

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文書を共同編集できるコラボレーションツールは数多く出回っているが、編集メンバー以外の社内のいろんな人に、一応完成した文書やPowerPointのデッキなどを見てもらうためには、“プリントアウトを配る”という原始的な方法に頼っているところが多い。プリントをもらった人たちは、そこに直接、感想や手直し要請などのメモを書き込むのだ。それはわが社の日常茶飯事だ、とお思いの方は、Crocodocをチェックしてみたらどうだろう。Y Combinatorが投資しているこの今日立ち上がったスタートアップは、コンピュータの画面上の仮想文書に、紙の上の実物文書と同じように、簡単に書き込みができる。もちろん、何枚も印刷しなくても複数の人が共有できる。しかも、使い始めるまでに数秒しかかからない。

Crocodocはとても単純明快なサービスで、登録してアカウントをもらう必要すらなく、ただ単純に文書をアップロードすれば、ただちにCrocodocのエディタを使えるようになる。書き込み用のツールとしては、付箋紙(スティッキーノート)、ハイライター、消し線、コメント記入用の‘ペン’などが用意されている。これらのツールを使って文書を編集する行為は、Adobe AcrobatやAppleのPreviewを使ったことのある人にとってはおなじみのものだ。サンプル文書に実際に書き込みをしてみたい人は、このデモを使ってみよう。

デフォルトでは、このサービスはアップロードされた書き込み用のドキュメントに“推測不可能な”URLを付け、ユーザはそのURLを使って文書を友人や同僚たちと共有し、コメントなどの書き込みをしてもらう。ただし、サービスの無料バージョンでは、文書のURLを忘れたらその文書は永久に失われてしまう(アカウント不要だから、サイトが特定のユーザを思い出す方法もない)。

しかしCrocodocには有料の’プロ’バージョンもあるから、それを使えば、登録アカウントとそれに付帯するドキュメントアーカイブ(アップロードした文書の保存庫)をもらえる。また、アップロードした文書はパスワードと、SSLによる暗号化で保護される(文書の‘推測困難な’URLを知ってるだけでは閲覧できない)。プロアカウントは、月額8ドルまたは年会費36ドルである。さらに、機密文書をアップロードするのがいやな会社に対しては、Crocodocはイントラネットへの展開も提供している。つまり、会社のファイアウォールの内側だけで…自社のサーバの上で…このサービスを利用できるのだ。

ちょっと残念なのは、現段階ではコラボレーションを制御するためのオプションが少ないことだ。多数の人と文書を共有して、その全員が同じ文書の上に書き込みをしたら、たぶん収拾つかない結果になるだろう。この点に関してCrocodocは、近く、書き込みを個々のユーザごとにチェックできる機能を加える、と言っている。

Crocodocの機能は、まだ必要最小限のものしかないが、でも、なによりもそれが、顧客の求めていたものだ。大量のプリントアウトからおさらばできると知れば、喜んで1年に36ドルを払う企業も多いだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))