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ユニバーサルミュージックグループ、2009年のデジタルセールスは8.4%の伸び

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フランスのメディアコングロマリットであるVivendi収支報告を行った。通年の成績で利益は減少しているものの、損益幅が予想より小さく、予測ほどに悪いものではなかったようだ。このメディアおよびエンタテインメントを手がける大企業の業績については各種レポートもあちこちで発表されることだろう。業績報告の中で個人的に目を引いたのはVivendiの音楽部門であるユニバーサルミュージックグループ(UMG)に関する部分だ。

UMGは世界最大の音楽企業で、U2、Amy Winehouse、Lady Gaga、Taylor Swift、Black Eyed Peas、Rihanna、Eminem、Lil Wayneなどを抱えている。同社の収益状況を見ると、大方の予想通り物理的プロダクト(CD)は長期的低迷傾向にある。昨年の収益は€4,363M(43億6300万ポンド)だったが、これは2008年比で6.2%の減少となっている。

しかしUMGのデジタルセールスについてみると2009年には8.4%の成長を遂げている。これは米国および日本でのモバイルプロダクトに対する需要などに対応したことによるものだとのこと。

UMGは同社が楽曲提供契約を結んでいるSpotifyのiPhoneアプリケーションやAndroid MarketにおけるMusicStationなどを例に挙げつつ、今後もイノベーションに力を入れていくと述べている。UMGは2009年12月にサービスを開始して、瞬く間に米国内No.1音楽サービスとなったVEVOにも出資している。

尚、UMGはビデオ共有サイトのVeohサービス停止要因となったことや、YouTube、MySpace、Bolt、Grouperなど数多くのサービスに対して訴訟を起こしたり、訴訟をちらつかせながらの交渉を行った企業でもある。

UMGは最近Doug Morrisを引き継いで、Lucian Graingeを後任のチーフエグゼクティブオフィサーに任命している。ちなみにMorrisはチェアマンとして職に留まる。Vivendi Management Boardのチェアマンを務めるJean-Bernard Levyは次のように述べている。

Lucian Graingeがニューヨークにおけるチーフエグゼクティブの職を受け入れてくれたのは非常に喜ばしいことだ。これまでに多くのスターを発掘し、収益を向上させ、新たなビジネスモデルを構築するなどの大活躍をしてくれている。デジタル時代がますます加速していく中、Graingeは経験とイノベーションのバランス感覚をもって、UMGの成長を実現してくれると信じている。

さて、UMGは物理媒体によるセールスが漸減していく中、デジタルセールスによる収益を伸ばして黒字化していくことができるのだろうか。注目に値するところだ。

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(翻訳:Maeda, H)