GoogleがAppleの訴訟闘技場で身内のHTCの味方につく
すでにみんな知ってると思うが、Appleは同社が持つ20あまりの特許をめぐってデバイスメーカーのHTCを訴訟した。そしてみんなの期待どおりに、Googleがそれに反応した。
“弊社はこの訴訟の当事者ではない。しかしながら弊社は、Androidオペレーティングシステムとその開発を支えたパートナーたちを支援し擁護する立場にある“、Googleの広報が本誌にこんなメールをくれた。
法律的には自分とは関係ないことについてGoogleが、こうやって自分から進んで声明を出すのは、やや異例だ(本誌からのメールへの返事ではない)。でも、すでにみんなが気づいているように、この訴訟の本当の対象はHTCではなくGoogleのAndroidオペレーティングシステムだ。そしてGoogleも、そのことをよく知っているようだ。
すでに報じたように、この訴訟がねらいを定めているのは明らかに、HTCのAndroid製品であり、それにはNexus One、Magic/myTouch 3G、Dream/G1、Hero、Droid Erisなどが含まれる。しかもNexus Oneでは、GoogleはHTCと密接に協力して製品を作り、販売を完全に自社で行っている。
でも、不思議なことに、訴訟中にGoogleの名はない…少なくとも今のところは。思い出せば、GoogleがNexus OneでAndroidのマルチタッチのサポートを発表したのがちょうど1か月前だ。当時本誌は、Appleにとっては嬉しくないニュースだろうと書いた。それに、以前の報道では、合衆国のAndroidケータイがマルチタッチをサポートしないのは、AppleとGoogleがまだ仲が良かったころに交わした紳士協定のせいだとされていた。そして今は、両社の仲違いが進行している。
しかも、HTCの製品は確かにマルチタッチをサポートしているけど…それはAppleが今回の訴訟で問題にしている多くの特許の一つにすぎない…、でもそれは、Googleがそれ(ピンチトゥズーム機能)をAndroidでサポートしたから可能になったものだ。つまりそれは、Androidというソフトのモンダイであって、HTCのハードウェアのモンダイではない。だから、Appleは返す刀で今度はGoogleをばっさりか? しかし、Googleは一歩も引き下がらないと思うけどね。
[画像提供: warner brothers pictures]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))