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[jp] 日本の日常を海外に販売する。FlutterScapeは日用品に新しい価値を与える。

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旅行中、海外の何気ない日用品に心を奪われたことはないだろうか?カラフルなジェリービーンズにデカいアイス、ポップな食器に毒々しいカラーリングの胃薬。どれもこれもその国の人にしてみれば日常だが、異国の人から見れば新鮮に映ることも多い。

今年1月にローンチした日本のスタートアップ、FlutterScapeはそんなシンプルな感動を大切に、日本の商品を世界に販売するマーケットプレイスを立ち上げた。

「アメリカに行ったとき、たまたま見つけた面白いチョコレートがあったんです。これ、友達に見せたら面白いだろうなって。でも、ちょうどその時通りかかった家族がまったく見向きもしなくって。その時、ああ、と。」国が違えば商品の価値や感動が大きく変化する。身をもってそのことを体験したCEOの柿山氏は、日本に戻ってこのサービスを立ち上げることになる。ちなみに彼は現役の大学生だ。

サイト自体は極めてオーソドックスだ。日本に在住の外国人(勿論日本人でもかまわない)がセラーとして商品をサイトに登録、海外にいる友人やその他多数の人に対して販売をする。買いたい人(バイヤー)はサイト上でリクエストを出して配送してもらう。

ーつまり、通常のマーケットプレイスと何ら変わりはない。支払いに一旦FlutterScape側で確認を取るフローを取り入れて、詐欺などの事故が起こらないようにしている。しかし、安全性もこの分野の事業者であれば当然のこと。

彼らがユニークなのは商品を通じたコミュニケーションの考え方だ。彼らが「商品を通じておこなう、国境を超えた人と人とのコミュニケーションが面白くて仕方がない」と語るように、ここでの商品の価値は価格ではなく、友人やセラーとのコミュニケーションによるところが大きい。インターフェースも大量に販売することよりもひとつひとつを魅力的に、まるで異国の店員(といっても相手は英語だが)とお話しながらショッピングできるように設計されている。

ここで重要なのがソーシャルへの展開だ。彼らはどのようにしてコミュニケーションに広がりを持たせようとしているのか、実際にfacebook connectを使った部分を説明してもらった。

サイトを見てみると実に楽しい。いつもコンビニで購入するドリンクやキャラクターグッズがズラリと並び、ところどころでその商品についてコミュニケーションが発生している。中にはちょっと考えられないような高価な価格で販売されているものもある。

そもそも海外の商品を売買するサービスはEbayを始めとしてAmazonTaobao、はたまたCraigslistなど、規模も手法も様々。共通しているのは巨人がズラリと並ぶ熟成の進んだ市場であるということ。ここに参加するには、こういった視点の切り替えが必要ということだろう。

ビジネスについては商品の売上手数料と基本手数料をもらう仕組みだ。売上手数料のパーセンテージはレベルに応じて上下する。ローンチして1ヶ月となる時点でセラーが約500人、商品点数1500点、商品総額1,000万円程度。対応している国は31ヶ国になるそうだ。

ローンチしたばかりで機能としてチグハグしているところ、特にコンセプト部分のコミュニケーション機能が二つに分かれているのはいただけないが、現在も開発は進んでいるということなので早々に解消されるだろう。これからのサイトの成長を注目したい。