AP通信がライブストリームを採用―アカデミー賞のレッドカーペットをLivestreameから実況中継

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ライブビデオストリーミングがついにメインストリームメディアの採用するところとなった。ニューヨークのライブビデオ・ストリーミング・プロバイダ、 Livestream はAssociated Press〔AP通信〕と1年間の提携契約を結び、APがウェブ上に提供するライブビデオをすべて配信処理することになった。この契約に基づいて最初に配信されるのはこの日曜日に開催されるアカデミー賞授賞式会場前の「レッドカーペット」からの中継だ。

番組はLivestreamのAPLiveから公開され、視聴者はTwitterまたはFacebookのIDを使ってログインし、リアルタイムでチャットを交わすことができる。またこのビデオはFacebook内からも、APLiveのファンに登録すれば視聴可能だ(ただし現在APLiveのファンは1271人しかいない)。

アカデミー賞会場からのビデオを手始めとしてLivestreamは多数のAPのビデオを公開していく予定だ。今回の契約ではLivestreamとAPはAPLiveビデオの広告収入を折半することになっている。APとLivestreamはAPLiveのブランドでビデオを無料で公開し、共同でプレロール広告、オーバーレイ広告を販売する。またAPと契約しているニュースサイトの運営者がビデオをエンベッドした場合はそのアフィリエイト収入も生まれる。一般ユーザーとFacebookのファンはAPLIveビデオプレイヤーを自サイトまたはページにエンベッドして公開することができる(無料。ただし同時視聴数は500以下)。

Livestreamは最近ビデオ視聴者の数を大幅に伸ばしている。2月には全ユニーク訪問者に対して延べ11億分のビデオを配信した。昨年8月には6億5千万分だったから、半年でほぼ倍増したことになる。CEOのMaxHoatは「Livestreamは毎月、自サイトでユニーク視聴者300万人に、プレイヤーのエンベッド先で1750万人に配信している。パートナーにはESPN、NPR、Fox、Scripps、NationalGeographicが含まれる」と述べている。Livestreamの最大のライバル、Ustreamも急成長を続けており、最近日本のソフトバンクなどから巨額の資金調達に成功している。

今年はウェブのライブストリームがメインストリーム・メディアに受け入れられる年になるだろうか? Livestreamは最近ライバルに対し「インターネット上の海賊行為の取締りにもっと力を入れよう」と呼びかけた。Livestreamが大手メディア企業との関係を深めようと狙っていることは間違いない。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01