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Google Buzzは共有よりも位置機能を強調したほうがFacebookやTwitterと有利に戦える

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明日(米国時間3/9)でGoogle Buzzの立ち上げからちょうど1か月だ。でも、状況は変わらない: 未完成の混乱状態。ごたごたして完成度の低いサービスは山のようにあるから、気にするようなことじゃないだろ。でも、Buzzには大きな可能性があるからね。しかし1か月もたてば、あらためて考え直したくもなる。そもそもGoogle Buzzは、もっと別のものとしての打ち出し方が、あったのじゃないか。

いろいろと使いづらいにもかかわらず、この1か月ずっとBuzzを使い続けた(Gmailにくっついているので押し売りされたようなものだし未読が残るのは嫌なのだ)。そして最近何度も思うのは、iPhoneとAndroid上のBuzzは、かなりいいなぁ、ということ。とくに、モバイルでWebにアクセスしているときには位置機能がありがたい。というか、Buzzは最初からモバイル上の位置対応サービスとして打って出たほうがよかったのではないか。

GoogleにはすでにLatiudeという位置対応サービスがある。でも、率直に言って、Latitudeは誰も使っていない。使っている人がいるとしても、バックグラウンドで動き出すから、使っていることを自覚しないはずだ。Latitudeが役に立たないのも、まさにそのせいだが。

これまでの数か月で、位置対応サービスに消費者が求めるものが“チェックイン”の機能だということが分かった。つまり、Latitudeのようにバックグラウンドでいつも動いていて位置を送信している機能ではなく、ユーザが意識的に自分の位置を送れることが重要なのだ(だからFoursquareやGowallaは人気がある)。Looptが方向転換をしたのも、そのためだ。

チェックインに人気がある理由は主に2つある: 簡単に使えてしかもプライバシーを保てるからだ。チェックインは、それをするユーザにとって自覚的な意味がある。ボタンを押すと、今どこそこにいるよという情報が送信される。たえず自動的に送信しているわけではないから、安心だし、ユーザ自身が送信をコントロールできる。今後もっとユーザが位置サービスに慣れたら、“いつでも送信している”タイプのサービスがあらためて必要とされる場面も出てくるだろうが、今はまだそこまでユーザの意識が成熟していない。

というわけで、今のところは少なくとも、多くの人にとってLatitudeはお呼びでない。しかし、モバイルバージョンのBuzzは、Googleが最初からそれを作るべきだったような位置対応サービスだ。つまりBuzzから位置情報を送ると、それはまさにチェックインだ。それによってユーザは自分のおしゃべり(buzz)に場所を結びつけ、場所付きのメッセージをフォロワーに送る。

位置対応サービスとしてなぜBuzzが(というかチェックインサービスが)使われるのか、それは、まさに上のようなことができるからだ。Googleも、ユーザが自分のGPS座標をほかの人たちに教えたいとは思っていないことに、やっと気づいたのだ。そもそも、そんなニーズはふつうの人の生活の中ない。Buzzでは、座標ではなく、レストランとか、具体的な場所を選んで、それをメッセージで送れるのだ。

人間が理解するのは座標ではなく場所だ。しかもGoogleは、検索や地図など既存のサービスを通じてほかのどの企業よりも大規模な場所データベースをたまたま持ってしまった。そしてGoogleは、Buzzでそれの利用を開始した。

Gmail内の共有サービスとしてはBuzzはまだそれほど利用が普及していない。しかし位置サービスとしてなら。BuzzはFoursquare、Gowalla、Brightkite、Loopt、それに、今週末のSXSWでどかーんと立ち上げをねらっている連中の強力な対抗馬になれる。国家も宗教もない、じゃなかった、BuzzはiPhoneやAndroid(もしかしてWeb上も…)の位置対応サービスだ、とイマジンしてみよう。そうすると、Google Profileとのリンクもありえるし、さらに良好なゲートウェイとしてGoogleをもっともっとソーシャルにしてしまう、ドラッグのような効果すら位置機能が持つだろう。それは、いきなりでなく、少しずつ実績を積み上げていくような成長の仕方になるからだ。

そしてそういう、Google Profilesよりも先の使い方を確実に育てるためには、GoogleはBuzzを、GmailのオプションとしてGmail Labsに置いただろう。今のGmailとBuzzの組み合わせは、ぶっ壊れたソーシャル共有サービスとしてユーザを困らせるだけだが、位置対応のチェックインのストリーム…コメントなども自由に付けられる…としてなら、そこには前向きの可能性がある。しかもそんな形で、やはり何百万というユーザの目に触れることになるのだ。ブラウザの位置機能をGmailで使うユーザも、でてくるだろう(ブラウザの位置機能はGoogle Chromeなどがブラウザ本体の機能としてテストしている)。

モバイル上のBuzzボタンは、Googleのすべてのモバイルアプリから容易に使えるチェックイン/アップデート機能として位置づけられる(あくまでもイマジン!イマジン!)。AndroidのネイティブのGoogle MapsアプリケーションにBuzzが内蔵されたら、これはもう最高だ。

こうして徐々に、Google全体が位置対応サービスになってしまえば、すべてのライバルよりもでっかいサービスになる。Facebookに位置対応サービスを期待した人たちも、それと同じこと…ほかの選手を全部抜き去ってFacebookの一人勝ちになること…を考えたはずだ。ユーザ数が、今すでに圧倒的に多いのだから。

そうなったあとで、もっと直接的に共有を訴求すればいい。それはTwitterとは逆のやり方だ…Twitterは最初はもっぱら共有、最近になって位置機能を加えた(Facebookも今年中にそうするだろう)。Googleにとっては、それが理にかなっている。なぜならソーシャルな要素はGoogleの弱点だったし、しかも位置サービスの分野ではまだ、圧倒的な強者が現れていないからだ。

しかしこんなすごいイマジンから醒めてみると、現状のBuzzはGmail内の共有サービスと、モバイルWeb上の位置対応サービスに分裂した、奇妙な姿をしている。Buzzはまず位置機能を前面に打ち出し、位置位置々々というバズソー(buzz saw, 回転丸鋸…上の写真)のような音でSXSWのライバルたちを蹴散らし、その過程で徐々にソーシャルな共有サービスに変身していけばいい。ソーシャル共有サービスとしてすでに不動の地位にあるTwitterやFacebookと互角に戦える力と、そのための安定したフォームを身につけるためには、ぜひそうすべきだ。

おっとっと。そろそろまた、Buzzにたまった厄介なメッセージの山をミュートしなければならないな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))