iPadが切り開いたスレートコンピュータの市場–その最初の2年の動向を予測する

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iPadが、いよいよ2日後に予約受付開始で4月に発売となると、iPadを買うとしたらいつ買うのか、なぜ買うのかを真剣に考えなければならなくなってきた。製品のライフサイクルや今後の他社の動きを想定すると、高性能なポータブルコンピュータやいわゆるネットブックが今後、メディア指向のWin7機またはAndroid機という新しい製品タイプに徐々に変身していくだろうから、全体としてのポータブルコンピュータの市場に大きな変化が訪れるはずだ。ではそれは、どんな変化だろうか。

2010年4月3日:ビッグバン。Apple Storeに列ができる。超長ではなくて、中ぐらいの長さだ。iPadのために店の前で徹夜をした人は、いないと思う。これはAppleの様子見製品だが、2010年にいきなり飛びつく人が300万〜500万はいるだろう。

2010年5-6月:中国製のコピー製品が市場にあふれ、また、さまざまなへんてこなデザインのスレート(slate)機*が、いろんないかがわしいサイトから売られるだろう。どれも、メジャーなヒット製品にはならない。〔*: slate, 石版。紙とノート以前には、西欧世界では薄いノートサイズの石版が学童等の標準的文房具だった。21世紀の石版が、スレートコンピュータ、というわけ。〕

2010年夏:DellとHPが新製品を出す。DellのはMini 5、通称Streakと呼ばれる。HPのは名前が現時点では未定だ。しかしこれらは、市場に投じてみる探り針のような製品で、それほどマーケティングに力を入れないだろう。

2010年のクリスマス商戦:iPadがマイナーバージョンアップ。メモリが増え、値下げまたは追加の新機能(複数)あり。当然ありえるのは、カメラだ。9月の新学期とクリスマス年末はAppleがアップグレードをよくやる時期だが、メジャーアップグレードは来年のクリスマスだろう。ただしそのとき、値下げはない。仕様が変わるだけだ。

2011年夏:別の形のiPadが出る。また、競合他社、とくにMicrosoftのCourierあたりも、ニューモデルが出る。このころAppleは、iPadの世界的な市場性を確信しているかまたは、iPadをあきらめてMacBook Airの新製品を出すだろう。やや可能性が高いのは、前者かな。

このころ、外野席からボールが投げ込まれる可能性がある。GoogleがChrome OSを載せたスレート機を出すかもしれない。そのGooglePadの登場はみんなをびっくりさせ、突然レースは、2頭のトップ争いになる。これはなかなかおもしろい予想だが、でも実際には、Googleがそれをやるのは2012年以降だろう。

2011年新学期(9月):iPadはAppleの正規製品の仲間入りをする。しかし、Apple TVのような窓際族になってしまうという悪夢の可能性もある。でもそのときはMacBookが大幅モデルチェンジして、iPadのUIに近づくだろう。ネットブックは廃(すた)れて、Android採用のメディアスレートにポータブル機としてのシェアを奪われる。スターバックスにかぎらずどこのコーヒーショップも、客のほとんど全員がスレート機を使っている、という光景になる。

キャリアも、ケータイオンリーの姿勢を捨てて、HTCなどのメーカーもスレート機サイズの製品を作るようになる。

Appleは、それまで売れない異端児だったスレートを、大衆的メジャーの地位に押し上げてしまった。それまであったスレートコンピュータは、ごく一部の人が特殊な目的に使うだけだった。iPadによって、スレートは“スレートブラウザ”になり、“ネットデバイス”になった。それまでは、単なる奇形の集団だったが。そしてスレートの大衆化とともに、ネットブックは忘れられた存在になる。ネットブックのほうがいいからネットブックに戻る、という人はいない。スレート機/タブレット機の未来について、ちょっと強気すぎたかもしれないが、iPadが2010年代の低価格コンピューティングの、新市場を切り開いたことは確実だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))