ビデオSEOでGoogle検索ランキングのトップになる方法
編集部注:このゲスト寄稿ではFliqzのCEO、Benjamin Wayneが、ビデオを利用してウェブサイトの検索結果ランキングを上げるための秘策を公開する。Fliqzはオンラインビデオのプラットホームである。
検索エンジン最適化(SEO)の専門家なら誰でも知っているように、Google検索結果の1ページ目を獲得することが、かつてないほど難しくなってきている。Googleの検索やインデックスのアルゴリズムが日々複雑化しているだけでなく、Googleが検索結果ページを「ブレンドされた」結果項目に多く割くようになった結果、トップページの上位にはビデオや画像が並び、以前なら上位にランクされていた検索結果は、下方、時には次のページに追いやられている。
しかし、問題のあるところにはチャンスもある。Googleの最近のビデオ熱のおかげでスペースを減らされた、従来型の検索結果の競争が激化する一方で、ビデオを持つサイトは、通常はGoogleインデックスで低いスコアしかあげられないようなサイトであっても、ランキングの1ページ目を獲得できるようになった。たとえばForrester Researchの調査によると、ビデオは通常のウェブページの53倍もオーガニック検索の1ページ目にランクされやすいことがわかった。
ブレンド検索結果項目の表示例を、この検索クエリで見てみよう、「777 built in 4 minutes」(訳注:日本語表示ではビデオがトップにこないようである。表示言語を英語にするとこれに近い結果になる)
検索結果のトップに見える画像はビデオのサムネイルで、現在ここに載るための方法は2つしかない。
1. ビデオをYouTubeにアップロードする.
これの利点はGoogleの検索エンジンにインデックスされることが100%確実なこと。それで1ページ目が保証されるわけではないが、少なくともGoogleはこのコンテンツの存在を知っている。
弱点は、もちろん、YouTubeの検索結果をクリックした人はYouTubeに飛ばされることだが、目的がブランディングであればそれでも問題はない(ビデオを見てもらうことだけが目的であれば)。目的が、通常のSEOのようにトラフィックを増やすことであれば、成功する戦略とはいえない。
もう一つの方法は、
2. ビデオSEO
ビデオSEOとは、以下の3つを確実にするためのテクニックだ。
- Googleが、自分のビデオコンテンツを見つける
- Googleが、それを正しくインデックスする
- 特定のキーワードが検索語に指定された時にGoogleがそのビデオを表示する
やり方はこうだ。
ビデオコンテンツを用意する
ビデオコンテンツとは何か、という点に関してGoogleは比較的柔軟だ。ビデオそのものを使うこともできるが、画面イメージやスライドショー、動画化したPowerointのスライド等のコンテンツでも構わない。Googleはビデオコンテンツの中身を実際に「見る」ことはできないので、ビデオに何が入っているかを知るにはタイトルやメタデータに頼るほかない。
発見ではなく投稿
通常のウェブページに関して、Googleはクローラーを使ってウェブコンテンツを見つけ出しインデックスする。残念ながらGoogleはFlashを読むのが得意ではないため(やろうとはしているが)、大部分のビデオコンテンツがGoogleの検索クローラーからは見えない。したがって、Googleのブレンド結果表示に載るために最良の方法は、ビデオサイトマップを使って、Googleに自分のビデオを投稿することだ。これはXMLサイトマップに似ているが、ビデオ専用にフォーマットされたもので、自分のビデオに関する情報だけが入っている。Googleのウェブマスターツールを使って投稿する。
ビデオSEOで一番よくある間違いは、ビデオのあるウェブページを投稿すればそのビデオコンテンツそのものがインデックスされる、と思ってしまうことだ。
どのビデオページにも必ずrobots.txtファイルを置いて、投稿したウェブの場所が実在していることをGoogleが検証しやすくする。ファイルの中には、ビデオの存在を示すコードを埋め込んでおくこと。
タイトルとtitleタグ
ビデオをランク付けする際にGoogleが主として考慮するのは、検索ワードとビデオのタイトルの一致だ。Googleは、解説やキーワードなどのメタデータも提出できるようにしているが、今のところ検索ランキングに大きな影響を与えていない。Googleは、ページのtitleタグとヒデオのタイトルが一致していることを好むので、その場合に結果に重みがつけられる。
ビデオSEOはロングテール
従来型のSEOと同じくビデオSEOでも、具体的な、ロングテールな検索ワードをターゲットにした方が結果が良い。「犬」というタイトルのビデオが1ページ目にランクされることはまずないが、「ジャーマンシェパード警察犬」ならGoogleのアルゴリズムで良いスコアを得る可能性が高い。Googleはビデオの本当の中身を知ることができないので、同じビデオを、何回か検索語とマッチしそうなタイトルに変えて投稿してみるのもよい。
新しくても小さくても関係ない
従来型SEOでは、ウェブサイトの古さはGoogleがランク付けする際の重要な要素だ。ほかにもサイト内のページ数、サイトを指すリンクの数、リンク元サイトの重要度など考慮される。
ビデオSEOではどれも関係ない。つまり、新しいサイトや小さなサイトが、大型のベテランプレーヤーと対等に戦えることになる。小さすぎたり新しすぎて、従来型SEOを考えようともしなかったパブリッシャーでも、ビデオSEOならチャンスがある。
しばらくの間はビデオSEOが必勝戦略だ
いずれはGoogleのビデオコンテンツ用の発見やインデックスの方式が洗練されて、ランキング上位を獲得するのが困難になることは間違いない。それでも、ウェブページの数はインデックスされたビデオ資産の数に比べてとてつもなく多いので、この状態が続く限り、パブリッシャーにはビデオSEOを使ってGoogle検索ランキングのトップに踊り出るチャンスが残されている。
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(翻訳:Nob Takahashi)