位置情報サービスのGowallaに新版登場。「チェックイン」の可能性を広げる面白さ(CEOインタビューあり)

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いつもTechCrunchを読んでくださっている方なら、私がどれほど位置情報サービスに入れ込んでいるかよくご存じだろう。とくにチェックイン方式のサービスが面白い。これは種々発展を遂げてきたソーシャルネットワークと現実世界との橋渡しをするものと感じているからだ。これまではfoursquareがお気に入りで一年間使い続けている(foursquareは、昨年のSXSWでデビューしており、誕生ほぼ1年を迎えている)。しかしGowallaの最新版を見ると乗り換えてみたくもなる。取り敢えずしばらくの間は両方のサービスを使ってみようと考えている。

このGowallaの新版はApp Storeに登録されたばかりだ。ひとめ見ただけでいくつか違いが目に付くことと思う。まず真っ先に目に付くのは、画面の背景色がアーミーグリーンからちょっと薄目のグリーンになった。これで画面はずいぶん見やすくなった。内容的にはツールバーの見直しが行われている。アプリケーション起動時にはソーシャル情報が前面に押し出される形となり、自身の情報は別タブに追い出される形になっている。この点についてはGowall登場時から不満を感じていたところだ。したがってこの変更には大いに賛成する。ただ、新版を試してみて大いに気に入ったのには別の理由がある。チェックインの機能をさらに発展させているというのが大絶賛の理由だ。

つまり、Gowallaでチェックインする際に、画像やコメントを付加することができるようになったのだ。これにより、アプリケーション経由でもウェブサイト経由でも、ソーシャルエクスペリエンスがより内容の濃いものとなる(どちらを使っても新たな機能を利用できる)。CEOのJosh Williamsが下に掲載したビデオ中でも言っているように、Gowallaで会話も楽しみたいという人は多い。しかしこれまでは「レストランへのチェックイン情報を見たよ。一緒に食事でもどう?」などというメッセージを送るには、SMSやメールを使うしかなかった。しかしバージョンアップにより、こうした会話もアプリケーション内で行えるようになった。

他のサービスでもチェックインに新たな機能を持たせようとする試みはあった。なぜGowalla 2.0の機能追加が素晴らしいのかと言えば、それはシンプルさを維持しているからだ。アプリケーションは見栄えも素晴らしく(当初よりデザイナーのレベルの高さは評判となっていた)、操作も直感的に行える。行うべき操作は数少なく、その全てがメインスクリーンにわかりやすく配置されている。どこかにチェックインするのも、友人のチェックインにコメントを付けるのも(ストリーム上に吹き出しが表示される)、近場のスポットを探すのにも、トリップ(予め指定された複数施設を巡る)を楽しむにも、あるいは自分自身の履歴を参照するのもひとつの画面から行うことができるようになっている。

これまでのGowallaについては、少々バーチャルアイテムを前面に押し出しすぎではないかと感じていた。今回の変更でバーチャルアイテムはPassport画面(プロフィール画面)に送られることとなった。もちろんGowallaにおけるバーチャルアイテムは重要なもので、収益(バーチャルアイテムと現実アイテムの交換等)をあげるためにもますます重要なものとなってはくるだろう。しかしそれを強調することで利用者を混乱させていた面もある。

非常に気に入ったGowallaだが、不満な点もある。ソーシャルアクティビティを示すストリームには、常にフレンド全員が表示される。foursquareの場合は、自分と同じ都市にいる利用者のみが表示されるようになっている。Gowallaはそうした機能を搭載していない。今週末にはSXSWの情報が数多く流れることとなり、オースチンに行かない人にとってはサービスが非常に使いにくいものとなってしまうだろう。どうせ行くことのできない場所の情報を流されても迷惑なだけで、会えもしないとなれば私の投稿するチェックイン情報にも興味をもってもらえなくなってしまうことだろう。

また、GowallaのAPIがリードオンリーであるのも不満な点だ。つまりAPIを実装してサービスを作成しても、Gowallaのデータを引き出すことしかできず、情報を書き込むことはできない。つまりはGowallaが作るもの以外にはアプリケーションを作ることができないということだ(少なくとも今のところ)。Williamsはこの件につき、ユーザエクスペリエンスをコントロール下に置いておきたいのだと弁明している(Apple風の言説だ)。種々のバーチャルアイテムを送り出し、サードパーティー製アプリケーションがきちんと対応しているかどうかを確認するのは難しく、確かに理に適っている面もある。またGowallaは、foursquareと比してより正確な位置情報に基づいてチェックインを行っている。あまりに正確すぎて、GPSの電波が不安定なときには実際にいる場所にチェックインできないという問題が生じたこともあった(依然としてたまにこの問題が出てくる)。Gowallaはチェックインを使ったパートナーシップ展開を行っており、この面でも独自クライアントに固執する意味はある。

アプリケーションやAT&Tのネットワークについて、またSXSWや競合との関係、そしてもちろんFacebookがGowalla(およびfoursquare)のデータの利用して位置情報サービスの展開を考えている件などについてもWilliamsは話をしてくれた。また画像やコメントなどに対応することによって、Gowallaが今後展開していくサービスの展望などについても話をしてくれている。ぜひ下のビデオを見てみて欲しい(予めお詫びしておくが、ビデオはiPhoneを縦にして撮ってしまった。以後気を付けます)。

尚、Gowalla 2.0はApp Storeに登録されている。無料でダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H)