新聞恐竜たちが近未来の絶滅を避ける行動を起こさない光景は, 正視に耐えないね

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時代が変わったことが誰の目にも明らかなのに、過去という名の氷山の中に、凍結されたような人や業界をときどき見かける。彼らは絶滅寸前のカモノハシ恐竜のように、まだ自分のまわりに豊富にある植物を、幸せそうにむしゃむしゃ食べている。隕石が落ちてくるときも、彼らの足元にいた小さな毛むくじゃらの哺乳類たちのようにすぐに隠れることをせず、依然としてお食事に熱中している。印刷媒体としての新聞業界は、今まさに、そんなカモノハシ恐竜のようだ。誰もかれもがWebに対する防壁を築き今や落ち目の広告収入にしがみついている。

1週間前には、シリコンバレーの起業家で投資家でもあるMarc Andreessenとの会話を記事にした。その中で彼は、印刷媒体企業は今すぐ印刷媒体部門を閉鎖したほうがいいと主張した(“生き残りたければ船を焼いて退路を絶て”)。そしてどんなに苦労が多くても、デジタル時代という自由の大地に踏み出すべきなのだと。彼のその提言は今も、ぼくの心に深く突き刺さっている。

つい昨日(米国時間3/11)、Allan Mutterが彼のブログReflections of a Newsosaur〔仮訳: 新聞恐竜は考える〕で、Andreessenに反論した。彼の予想では、2009年には:

印刷媒体としての新聞の売り上げ(年商)は300億ドルを超えている。シリコンバレーの天才と認定された人物でなくても分かることだが、売上の約90%がまだ崩壊していないのに、今から逃げ出す企業などいるわけがない。

Mutterの憤慨は、あの記事に対する反応の典型だ。わりと知性のある新聞恐竜でさえ、上のように感じてしまうのだ。しかし、Andreessenはまさに、その点を突いている。この前の記事で彼は明確に、“リスクにさらされるのは今の売上と社員の80%だ”と言っている(Mutterの場合90%だが)。

たしかに、インターネットのメディアビジネスは、印刷ほど儲からないし、今の印刷版ほどの収益を上げることもないかもしれない。しかしAndreessenが言いたいのは、隕石がもうすぐ落ちてくるのだから、生き延びるためには隠れ場所を早めに探せということだ。

彼は煽動屋ではなく、リアリストだ。テクノロジの世界では、同様の破壊がつねに起きている。生き残る企業は、適応能力があって、テクノロジの次の波にその上げ調子のときに乗れる企業だ。重要なのはタイミングだ。印刷媒体の300億ドルが200億ドルや100億ドルやゼロになるのは、いつなのか? それは、数年先というより、数十年先かもしれない。でも印刷媒体企業が、その古いビジネスに見切りをつけるのは、どのタイミングなのか?

印刷された新聞や雑誌を読む人はますます高齢化し、広告主たちは若くてメディアの影響を受けやすい人たちを追う。そういうオーディエンスがつねにいるのは、Webだ。そしてその連中は、ニュースを一つか二つの伝統と権威あるソースから得ることに満足していない。今ではニュースはいろんなところで知る: 新聞のサイト、テレビニュースのサイト、ブログ、Twitter、Facebook、などなどなどなど。ニュースはますます、友人たちや、彼らが消費するさまざまなストリームからもやってくる。政治報道を旅行や自動車の広告で支える時代は終わった。

メディア企業が長く待てば待つほど、川の向こう岸に渡ったときにはすでに山ほど敵がいる、しかも彼らは、守るべきレガシーの印刷メディア事業を抱えていない。その敵とは、ブログやオンラインのニュースハブだが、今はまだ、藪の中の小さな毛むくじゃらの齧歯類にすぎない。しかし、永遠に小さいわけではない。印刷媒体企業が川を渡ってやってきたら、おとなしく黙ってないで徹底的な攻撃を開始するだろう。彼らのオンラインのビジネスモデルは、古い印刷媒体企業に遠慮や依存をする必要がないから、攻撃も容赦しない。印刷メディアは、収益が今の25%や50%に落ち込んでから行動を起こしたのでは手遅れだ。

でも、実際に起きるのはそれだろう。メディア企業のまわりには、まだ、300億ドルという豊富な木の葉があるので、当分は楽に食っていけると思っているのだ。

カモノハシ恐竜の化石の写真はEd Schipulより。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))