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Google、「ウェブ中ユーザーをつけ回す」広告テクノロジーを実用化

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最近、広告主はウェブ広告にはそれ自身のライフサイクルがあることを発見している。ユーザーはある広告を見てすぐにクリックするとは限らない。テレビや雑誌の場合と同様、ユーザーは同じ広告を繰り返し見せられるうちにクリックする確率が高まっていくのだ。広告を見る回数が多ければ多いほど、クリックする確率も高まる。多くのユーザーにとっては迷惑な話だが、広告主が世界を見る理論はこのようなものだ。

Googleもこの理論を採用し、今日(米国時間3/25)、広告再マーケティング(ad remarketing)(訳注*)と名付けた新しい広告表示テクノロジーの全面的な提供を開始した。ユーザーがあるサイトでGoogleの広告が表示されているページを見ると、そのユーザーが他のサイトを訪問したときに同じ広告が表示されるようにするという仕組みだ。Google Content Networkに参加しているサイトは何百万とあるから、ユーザーがそれらのサイトを何度も訪問する可能性は大いに高い。つまり同じユーザーが同じ広告を見せられる可能性も大きい。このテクノロジーは3月からベータテストを行っていたが、今回AdWordsの広告主に広く提供されることになった。

「再マーケティング(remarketing)」という用語にはいろいろな意味があるが、GoogleはAdWordsの広告主に提供する新たな広告手法の意味で使っている。Googleでは同社のContent Networkは世界のインターネット・ユーザーの80%をカバーするとしている。要するに、Googleの広告主が広告を掲載しているサイトへの訪問者が広告に興味を示した場合でも、それがただちに商品やサービスの購入といった成果に結びつかない点を改善しようという試みだ。再マーケティングはAdWordsの広告主が同一ユーザーにその後も繰り返し広告を表示することで効果を上げようとする。テキスト広告にもディスプレイ広告でも利用可能で、ベータテスト期間中はブランド認知からクリックスルーの向上までさまざまな目的で使われた。

たとえば、ホテルがクライアントの場合、訪問者がカリブ海のホテルに興味を示したとすると、最後にはうかうかとクリックして予約してくれることを期待して、そのユーザーが後で他のサイトを訪問したときに「特別価格でセントパーツ島で1週間のバケーションのお知らせ」といった広告が表示されることになる。

と、そういったところがこの「再マーケティング」テクノロジーの狙いだ。しかし、繰り返し同じ広告を見せられことで購入行動に踏み切る顧客の割合はそれほど多くはないだろう。大半のユーザーは少々気味の悪い印象を持つと思う。もし同じ広告につきまとわれるのが嫌であれば、このページを訪問してみるとよい。Googleはどんな広告を表示するかクッキーを利用して判断していることを説明している。ユーザーがこのテクノロジーによる広告表示を望まない場合はオプトアウトもできる。

〔訳注* 記事ではretargetingとremarketingが混用されているが、Googleのブログ本文ではremarketingという用語のみ使用されている。〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01