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iPad版の登場で雑誌の表紙はどうなる? 新たなエクスペリエンスを持ち込めるかが鍵になる

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AppleのiPad登場を目前に、米国出版業界は狂騒状態だ。もちろんデジタル版での売上拡大を狙っているのだ。しかし雑誌や新聞のアプリケーション版を買ってもらうには、ニューススタンドや無料のウェブで入手できるのとは何か違った魅力を訴える必要がある。そうした方向を示すプロトタイプは、すでに数多く雑誌出版社が発表している。仕組みとしては図版をインタラクティブなものにしたり、スライドショーやビデオを掲載したりするものだ。

中身についてはいろいろと議論もされているが、そういえばiPad版雑誌の表紙はどうあるべきものだろうか。表紙とは、雑誌に興味を持ってもらうための入り口のようなものだ。言うまでもなく、読者が目にする最初のページであり、何が掲載されているのかを読者に訴え、手にとってもらえる魅力を持つものである必要がある。iPad版に向けて、印刷版の表紙写真をそのまま持ってくるのではなく、たとえばビデオ映像などにすることが考えられる。そのような観点から、カリフォルニア在住写真家のJesse RostenがSunset MagazineのiPad版モックアップを制作した(下のビデオを参照)。

ビデオには、穏やかな波が海岸に寄せては返す様子が映されている。そして雑誌タイトルなどの文字が映画のクレジットのように表示される。Rostenの説によれば、ビデオは横方向でなく縦方向に撮影すべきとのことだ。Rostenが自分の写真を使ってモックアップとして作っただけのものだが、アプリケーション版の雑誌制作者にとって参考になる点も多いだろう。雑誌や新聞のアプリケーションに利用者が金を払うかどうかは、新たな価値(エクスペリエンス)を提供できるかどうかにかかっているのだ。



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(翻訳:Maeda, H)