Apple非公認テストをしてみたが、iPadは予想以上にすばらしかった

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どういう理由か不明だが、TechCrunchはiPadの事前 テストに招待されなかった。しかし簡単に手に入る情報では面白い記事にならない。そこでAppleからの公式貸与以外にもiPadに触れるアングラな方法を考えた―サードパーティーのデベロッパーだ。

2、30社のデベロッパーが何週間も前からiPadを手に入れている。こうしたデベロッパーはNDA〔秘密保持誓約書〕にサインした上に、受け取ったiPadを常時鍵をかけた一般社員が立ち入れない特別の部屋に置くことを義務づけられていた。それだけではない。iPadは文字通りスチール・ワイヤと錠前でデスクに縛り付けられていた。Appleの社員は スチールの箱にボルトで固定されたiPadをスーツケースに入れて持ち込むと、スチールの箱をワイヤでデスクに繋いだ後で錠前を掛けて帰った。しかもiPadがちゃんとそこにあるかどうか確かめるために、時折、抜き打ちで見回りに訪れた。

その上AppleはデベロッパーにこうしたiPadの位置を常時モニタしていると告げた。われわれは(少なくとも私は)、iPadを入手したデベロッパーのオフィスに忍び込んで、デスクごとiPadを盗み出し、Appleなり警察が来るまで、思い切り触ってみようと真剣に考えた―かっこうのエープリルフール・ジョークだ。しかしCEOのHeatherに止められてしまった。

そこで私は、規則を少々(というか大いに)曲げて、私にマシンを触らせてくれるデベロッパーを探した。Appleにばれたら実際まずいことになる。Appleはブロガーその他の部外者を絶対にデバイスに近づけるなと厳命しているのだ。

しかし今日私は、iPadのローンチの直前になって、とうとう某デベロッパのところにあるiPadに触らせてもらえた。ネットをサーフィンし、ゲームをプレイした。メールも処理してみた。そう、前述のとおり、私の試したiPadは鉄の箱に入り、ワイヤでテーブルに繋がれている代物だった。それでもiPad体験はすばらしいものだった。

iPadは私のもっとも楽観的な予想さえ上回る出来栄えだ。これは文字通り新しいカテゴリーを作るデバイスだ。その上、多くの場面でノートパソコンにとって代わることができる。基本的なコンピューティング、メール、ウェブ閲覧などをまったく問題なくこなす。アプリのロードは速く、処理も速い(iPhone 3GSに比べて50%はスピードが速い)。

私がいちばん驚かされたのは、iPadが単にソファに寝転がってWikipediaを調べたり短いメールを送ったりするだけのデバイスではないことだった。ビジネスの場面でも完璧に使えるデバイスなのだ。しかもこのサイズは飛行機の中のような狭いスペースではノートパソコンよりずっと扱いやすい。明日から私は飛行機の中でノートパソコンを広げることは絶対ないと思う。

私は大きなバーチャル・キーボードで楽に1分間50語打てた。オフィスやホテルの部屋で使うなら別売りのキーボードは快適だろうが、なくても入力には十分だ。

iPadはノートパソコンのセールスにかなりの影響を与えるだろう。特に2台目のデバイスとしてのノートパソコンは影響を受ける。Kindleのような単一機能しか持たない各種デバイスは大幅に値下げしないかぎり壊滅的に販売台数が低下するのではないか。私はiPadで快適に長時間を本が読めたし、バッテリー駆動時間は楽に10時間に及んだ。

それからアプリだが、iPadの最良の利用法はまだこれから開発されるところだろう。ゲーム、生産性ツールのプラットフォームとしてすばらしいことは間違いない。音楽とビデオを大量に楽しむにも向いている。サードパーティーのアプリも続々と登場中なので利用価値はますます高まっていく。

私はこの先、iPadを手近に置かないでいる時間はほとんどなくなるのではないかと思う。実際、私は実際に電話をかけるとき以外、携帯を使う時間が大幅に減った。たしかにiPadはポケットに入る大きさではないが、ショルダーバッグには必ず入れておくことになるだろう。3Gアクセスの契約をすれば、ニュースを読み、映画のレビューや上映時刻をチェックし、インスタント・メッセージやメールを読み書きし、といった現在私が携帯を使っている作業のほとんどをiPadでするようになりそうだ。iPadが手近にありあさえすれば、新しい携帯が出るたびに買い換える必要はなくなると思う。

私は机にワイヤで繋がれているiPadでさえ$1,000出してもいいから欲しいと思った。ところが明日には予約しておいたiPadが$500で手に入る。もちろん鉄の箱にも入ってないしワイヤで固定されてもいない。私は本当に嬉しい。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01