エンタープライズソフトウェア業界再編か?

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本誌主催のコンシューマーソフトウェアVCオールスターパネルで起きた大きなサプライズの一つ、それはMarc Andreessenがエンタープライズソフトウェアの新興企業に投資すると告白したことだ。同氏は名前を明かせない一社への出資を完了したところで、さらに増やしていく予定だという。

私はその後Andreessenにこの件について尋ね、果たしてSaaS(Software-as-a Service)のことを指しているのか、ニッチ製品なのか大規模ビジネスのための中核製品なのか質問してみた。彼の答は「その全部」、それが適格な会社であれば。業界はリセットの時期に来ていると考えているのだという。Oracleや、規模はずっと小さいながらSAPによるここ数年の乱買によって、1990年代後期に起きたエンタープライズソフトウェアの小競り合いは一掃され、多くの大企業が両ビッグベンダーのどちらかまたは両方に依存するようになり、最善の競争が消え新製品や真のイノベーションは殆どなくなった。

米国実業界が1990年代のモダンタイムズに走ったことが、エンタープライズソフトウェアの買収と、Oracle、Siebel、PeopleSoft、BEA Systems等のいくつかのマルチビリオン企業を急増させた。しかし、大半の企業が彼らのシステムを持ってしまえば、成長は止まり整理統合が始まる。

その間、シリコンバレーから多くの挑戦者は現れなかった。しかし何千というSaaSとオープンソフトウェアの企業が、最近10年間に起業され、数百万ドルのハードウェア設置やカスタマイズコストを必要としない低価格で柔軟な「使っただけ支払う」タイプのサービスを提供してこの分野を一変させた。こうした会社はベンチャーキャピタリストにとって安く設立できるし早期に億単位の収益を上げることができるが、巨大な企業を作ることはまず不可能であった。Salesforce.comが未だ唯一この分野で年商10億ドルを超える企業である。また、ベンチャーキャピタルの投資とリターンにおいて、ソフトウェアは長期にわたって最大規模を占めてきたため、資産区分の中でも大きな重みが置かれてきた。

もしAndreessenが正しくて、米国実業界がコンピューター業界再編を期待しているのであれば、たしかにシリコンバレーはより良き時代の最前線にいるのかもしれない。ニューメディアやWeb 2.0企業と異なり、エンタープライズソフトウェアにはすばらしいビジネスモデルがある。企業がソフトウェアに何百万ドルも金を出すのである。しかし、ウォール街が設備投資削減と利益向上で頭を一杯にしている中、スタートアップには、企業がアップグレードの痛みに耐える価値のある次世代製品を自分が持っていることを証明する義務がある。

ビデオはこれ(文字起こしが下にある)


Mr. ARRINGTON:まだ公表していない出資の予定にはどんなものがありますか。

Mr. HORNIK:そうそう、何があるの。

Mr. ANDREESSEN:えー、例えば今私たちはエンタープライズソフトウェアにものすごく関心があるのですが、非常に多くのプロ投資家たちはエンタープライズは終っていると考えていますよね。それは絶対間違っていると思うのです。

Mr. ARRINGTON:たしかにFourSquareのように楽しくはないけど。

Mr. ANDREESSEN: :まあ、それが一部に非常に質の高い起業家たちがいまして、まだ言ってませんが、とにかく非常に質の高いある起業家に投資したところです。実績もすばらしくて・・・

Mr. HORNIK:すごい奴ということね。

Mr. CONWAY: 共同出資させてくれない?

Mr. ANDREESSEN:彼はすばらしいもの、いや、すばらしくなるものを作っています。巨大な市場に参入して、既存の現職たちを相手にしようとしているのです。この分野の殆どの現職はOracleとかに買われてしまったでしょう、彼はそれと戦おうというのです。彼ほど積極的に次世代を目指していない現職たちを相手に。このことやさまざまな会社に対して市場にはあらゆる種類の要求があります。ただし、私たちがその製品を使うことは決してありません。そういう種類のサービスではありませんから。

Mr. HORNIK:これですよこれ。たしかに、私がたった今一番関心のある会社の一つがこのSplunkという会社で、企業のデータセンターのための検索エンジンです。Splunkのこと何か知っている人いますか? いない、でもすごくエキサイティングでもあるのですよ、これが。

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(翻訳:Nob Takahashi)