連邦裁判所:FCCにはネット中立性を強制する権限がないと裁定

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今日(米国時間4/6)午前、ワシントンDC控訴裁判所は、FCC(連邦通信委員会)が国内ブロードバンド業者に対してネット中立性を強制している件に大きな一撃を与えた。裁判官3名による裁定は、FCCにはComcastがBitTorrentのトラフィックを遅らせることを中止するよう命令する権限がなかったこと、また広くは、FCCにネット中立性を強制する権権がないことを言い渡した。

本件は、Comcastが2007年に特定種類のトラフィック ― すなわちBitTorrent ― を選択的に抑制したところ、FCCがそれを中止するようComcastに命令したことに端を発する。Comcastは命令に異議を唱え、FCCにはネット中立性を命令する権限がないと主張した。今日の裁定はComcastの立場を支持するものである。

これは、FCCのJulius Genachowski会長が最近発表したブロードバンド計画を揺るがすものだが、全く予想されていなかったわけでもなく、FCCには反撃の余地も残る。FCCにとって一つの選択肢はブロードバンドを「Title II」通信サービスに再分類することによって制御を強めることだ。現在は「Title I」情報サービスに分類されており、FCCの権限は小さい。

一部の(ネット中立性に反対する)通信業者は、既にFCCに対してこれを行わないよう警告を発しており、VerizonのEVP Tom Taukeが先月C-SPANでこう宣言している、「ブロードバンドをTitle IIサービスに分類することは、浅はかであると言ってもまだ足りない。何年もの間法廷で戦うことになるだろう。」FCCにとって他に考えられる方法は最高裁判所に持ち込むか、より効率よくブロードバンドを制御できるよう議会に働きかけることだ。

FCCはこの裁定に対して以下の声明文を発表した。

FCCはオープンなインターネットと政策の推進に全力を傾けており、これはアメリカ人全員にブロードバンドの膨大な恩恵を与えるものである。われわれはこの政策を ― そのすべてが革新と投資を発展させると共に消費者に保護と権利を与えるものである ― 確固たる法的基盤に沿って推進していくものである。
本日の裁判所の裁定は、オープンなインターネットを維持する上記任務を破棄するものである。しかし、裁判所は自由でオープンなインターネットを維持することの重要性に一切の異議を唱えたわけではなく、また、別の手段によってこの重要な結果を実現する道を閉ざしたものでもない。


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(翻訳:Nob Takahashi)