シリコンバレーの超一流エンジェルRon Conwayから学ぶこと

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先週、あるインタビューの冒頭で、たまたまRon Conwayに言及し、創業時に資金を求めて彼に売り込むことはシリコンバレーにおける通過儀式だと言った。ベンチャーキャピタリストのMarc AndreessenDavid Hornikは、ただちに同意した。

どうしてか? 理由の一部は、Ronが業界における最も多産なエンジェル投資家であることだ。最も打率の良いエンジェルの一人でもある。過去20〜30年、月に3つか4つのスタートアップに投資しているから、その数たるやものすごい。そして彼がヒットを打つ打率はとても高く、しかも長打–大きく成功するスタートアップ–が多い。彼ほどの打率と長打率をあげている投資家は、ざらにはいない。

しかし、彼がシリコンバレーのスタートアップたちの、ライフサイクルの中心にいる大きな理由は、これまで相当長く、しかも非常に熱心に自分の仕事をしてきたからだ。ずっとずっと前に引退していてもおかしくないほどの年齢と実績だが、彼は今でも誰よりもハードに仕事をする。しかも自分のために仕事をすることは、めったにない。彼が仕事をするのは、ほかの人たちを助けるためだ。

Andreessen HorowitzのパートナーBen Horowitz今朝のブログ記事で(米国時間4/8)、Ron Conwayがわれわれのコミュニティとエコシステムにとって不可欠な要(かなめ)である理由を書いている。その全文を読むことをおすすめしたい。

HorowitzはRonの仕事のやり方をいくつかの例を挙げて説明し、Ronの仕事のやり方の重要な特長を次のように列挙している:

  1. 常軌を逸した仕事人間—Ronは、寝ていないときは仕事をしている。そのほかは、パーティーで見かけることもあるし、パジャマ姿のこともあるし、スーパーボウルには行くようだ。Ronはいつでも仕事をしており、彼のネットワークは24時間ずっと生きている。
  2. 動機が純粋—彼が仕事をするのは、人びとがビジネスで成功するよう助けることが好きだからだ。利益はほとんどチャリティに寄付しているから、欲に目が曇らされることがなく、使命を踏み外すこともない。というより、彼の仕事の中で、投資の部分は‘ついでのおまけ’にすぎない。
  3. 超人的な度胸の良さ—Ronは誰も恐れないし、電話もえり好みしない。Ronに支援を頼んだら、必ずコネやツテを掘り出して温めてくれるが、そのために1週間も待たされることはない。彼のネットワークは常時onなのだ。
  4. 自分流を貫く—これが実は、Ronの成功の知られざる鍵だ。彼は決して独断的な人物ではないが、直感的にダメと感じた人物とは絶対に関係を築こうとしない。Ronの基準を満たしていない者は、門前払いを食らう。その結果Ronのソーシャルネットワークは、ビジネスのために最高度に最適化されている。礼儀正しくて、反応が機敏、態度が丁重で、人への思いやりがあり、単刀直入で親切、でない人は彼のネットワークに一人もいない。Ronは摩擦を克服/解決するのではなく、最初から摩擦を避ける。ビジネスパートナーたちには、本当に重要なことだけに集中させる。

Ronの”おれ流”は、過去に何度も見てきた。一つだけ例を挙げると: あるとき彼は、あるスタートアップへの彼のエンジェル投資が完了する前に、熱心なバイヤーに売ってしまったことがある。Ron自身は一銭にもならなかったが、満足していた。売る前に投資を完了する方策を採らなかった連中に対して、なぜ怒らないのか、と尋ねたら、 彼はこう言った: “タイミングが良くなかったし、そうしたほうが彼らはそのうちまた必ず、良い心証で私のところへ相談に来るからだ。”

Ronの熱心な仕事ぶりと、テクコミュニティに対する大きな支援の、本当の理由は分からない。でも、彼という人物がいることはたいへんラッキーだし、これからもずっとずっと仕事を続けてほしいね。

あなたが離陸したばかりのスタートアップで、いち早く他社よりも優位に立ちたかったら、Ronと彼のチームに売り込むべきだ。彼が投資したら、あなたは自然界に存在するフォースを自分の味方にしたことになり*、彼がパスしたスタートアップよりも断然有利になる。彼からの真の試験は、数年後、あなたのスタートアップが順調に動き出したときにやってくる。今度はRonが、あなたに投資のパートナーになってほしくて電話をしてくるから、絶対にそれを断ってはいけない。なぜなら、それがあなたにできる最小限のことだからだ。〔*: フォース, force, 映画「スターウォーズ」中の語彙がついに片仮名で日本語化してしまった!–知らなかった人はこれで勉強して。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))