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ジャーナリスト個人が自分のニッチサイトを築けるサービスNewsTilt

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ニュースのビジネスモデルとコンテンツは、ここ数年大きく変わってきた。そしてそれとともに、ジャーナリストと読者との対話の仕組みも変わっている。Y Combinatorが投資しているNewsLabsは明日(米国時間4/13)、オンラインニュースの未来に適応しようと努めるジャーナリストを支援するサイトNewsTilt立ち上げる

NewsLabの協同ファウンダPaul Biggarは、ジャーナリズムの未来はジャーナリストやライターたちが自分の力で作るニッチ的なブランドにあると考えている。基本的にNewsTiltは、ニュースとプロのジャーナリストたちを軸とするコンテンツネットワークでありコミュニティだ。自分の自己ブランドを作りたいジャーナリストがNewsTiltに申し込んで受け入れられると、NewsLabが彼/彼女のためのサイトを自動的に作ってくれる。サイトのデザイン、CMSのインストール、SEO、広告などの世話もすべてNewsLabが引き受ける。

つまりNewsTiltは、そのネットワーク上で多様な小規模ニュースサイトをホストし、すべてのコンテンツを配信し、ソーシャルメディアの組み込みを行い、また、適切なら、自分がホストしているサイト同士のリンクも行う。ジャーナリストは、独自のドメインを持つこともできる。NewsTiltは同ネットワーク上のニュースサイトをめぐって活発なコミュニティが形成されることを期待して、読者や訪問者にFacebook Connectによるサインインを求める。そしてジャーナリストは、コミュニティの会話に積極的に参加することを奨励される。たとえば、今後の記事のアイデアについて読者と話し合ってもよい。

ジャーナリストの主な収益源は広告だが、NewsTiltは運営管理費として広告収入の20%を取る。広告の配信にはGoogleのAdSenseを利用するが、Beggarによれば将来は自社で広告ネットワークも持ちたいとのこと。

今はNewsTiltでニュースサイトを始めたいジャーナリストを募集中だが、ただし審査は厳しくする。そのためにNewsTiltは、経験豊富なジャーナリストたちによる運営管理チームを設けている。チームのトップは、Chicago Tribuneで国内政治記者のチーフを務めたJon Margolisだ。

現在は、150人の応募者から30名のプロのジャーナリストが選ばれている。それぞれのジャーナリストが書く記事の文章や内容は、厳しく審査されている。選ばれた30名は、合衆国、トルコ、中国など世界各地から記事を寄せる。また彼らの記事は、テクノロジ、イラン関係のニュース、ビジネスでの旅行など、特定のテーマに基づいて取材〜執筆される。

Biggarは、NewsTiltが既存のDemand Mediaのような単なるコンテンツファームではないと強調する。Biggarによれば、NewsTiltはあくまでもニュースサイトであり、一流メディアで経験を積んだプロのジャーナリストが直接記事を書く。そしてNewsTiltは、ジャーナリストに対して公正な支払いをすることによって、記事のクォリティの維持を目指す。

新聞など印刷メディアの斜陽化に伴い、仕事を失うジャーナリストが増えており、彼らは自分のニュースサイトを持つ起業家に変身しなければならなくなっている。そんな現状においては、NewsTiltはとても魅力的なプラットホームだろう。広告など経営〜運営面は全部サイトが面倒見てくれるし、サイト側の広告料のピンハネ率も低い。それに、基本的に自分の書きたい記事を自由に書ける。NewsTiltは、今後も注目していきたいサイトの一つだ。

〔訳注:日本でジャーナリスト個人が自分の“ブランド”を築きつつあるサイトの例としてMy News Japanがある。ほかにもご存じのかたは、この記事のコメントで教えていただきたい。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))