Twitterを巡る生態系はどうなる? SeesmicのLoic Le Meurに見るサードパーティー開発者側の現実逃避

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2月から、TwitterはこれまでTwitterアプリケーションを作ってきたサードパーティーと直接的に競合していくのではないかという声が出てきていた。Twitterに出資しているFred Wilsonも、数日前、Twitterのサードパーティー開発者たちは単に「補完的なもの」を作っているだけで、Twitter上に「何ら新しいものをもたらしていない」と書いて、開発者に対する警句を発している。

こうした発言は、明らかにサードパーティー開発者にとって風雲急を告げるものだったわけだ。Twitterは自らBlackberry用アプリケーションを開発し、さらにiPhone用およびデスクトップ用アプリケーションを開発していたTweetieを買収した。警告を発する時期は過ぎ、Twitterは開発者に向けて実際にミサイルを発射したというわけだ。

現実逃避してこのような動向を見誤った開発者も多い。Seesmicの創立者であるLoic Meurも現実逃避していたひとりだ(情報開示:私はSeesmicに出資している)。

彼は2週間前、Formspringで質問に答えて以下のように述べている。

Q:一般論として、Twitterも収益を上げなければならないわけで(Googleによる買収などがない限り)、Seesmicを買収したり、あるいはSeesmicないしTweetdeckキラーとなるアプリケーションを独自に開発したりすることもあるのではないでしょうか。その点についてどのようにお考えですか?

Loic:そのようなことは起こらないでしょう。サードパーティーの開発者と競うようなことをすれば、これまでに築いてきた生態系を破壊することに繋がるわけです。Twitterは生まれている生態系からトラフィックの70%を獲得しているのですから。

Q:Seesmicは以前手がけていた動画関連のプロダクトから手を引きTwitter関連のサービスを手がけるようになりました。しかし自らですべてをコントロールできないサードパーティーとしての開発にすべてを賭けるのは危険ではないのでしょうか。この辺りについて不安などありますか。

Loic:全く感じていません。まずTwitterはサードパーティーのアプリケーションをリスペクトしています。また私たちのプロダクトはTwitterのみを対象にしているというわけではなく、Facebookその他のソーシャルネットワークをも対象としています。

上のような発言をしたLoic Le Meurが直近の動きを見て行った発言を引いておこう。

モバイルクライアントの開発レースに、Twitter自らがかくも迅速に参入してくるとは考えていませんでした。サードパーティーによる生態系維持に配慮するものと考えていたのです。ただ、これからもイノベーションを生み出し続け、互いをフェアに扱っていけば双方ともにうまくやっていけることができると考えています。一連のできごとは重大な危機というわけではありません。補完的な部分の開発しか行っていないという声もありますが、その補完的な部分というのは非常に大きな部分でもあるのです。

このような発言には危惧を感じざるにはいられない。大丈夫だろうか。

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(翻訳:Maeda, H)