Evan Williams
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ライブ―TwitterデベロッパーカンファレンスでのCEO、Ev Williamsのキーノート

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TwitterのCEO、Evan Williamsがちょうど今Twitterのデベロッパー向けカンファレンス、Chirpでキーノート講演を始めたところだ。以下に要点を報告する。

  • Twiterrificを見てTwitterチームはサードパーティーのアプリの可能性に目を開かれた。サードパーティーもTwitter本体に負けないサービスを作れることに気づいた。
  • TwitterはAPIを通じて毎日30億リクエストを受けている。
  • comScoreによると、トラフィックのボリュームではYahooに匹敵(もちろん内容が違うので直接の比較には適さないが)。
  • 対前年成長率は1500%
  • 社員は175人
  • ちょうど1年前の今頃、人気俳優のアシュトン・クッチャー(Ashton Kutcher)がCNNと「どちらが先に100万フォロワーを獲得するか」という競争を始めた。するとオプラ・ウィンフリー・ショーのSTAFFから電話があって、アシュトンが番組に出演してこの競争について話すという。そこでわれわれも番組に手助けを申し出た。Bizは都合が付かなかいが、私(Ev)は時間が空いていた。じゃお願いします、といわれたのが水曜で、金曜日が収録だった。すると木曜日にオプラのスタッフがまた連絡してきて、あなた(Ev)も出演してください、というので出演した。その後、4chanから攻撃を受けるという事件もあった。
  • 今やTwitter社は混乱期を抜け出した。たいへん快調だ。つまりわれわれはずっと有能で整然と運営される信頼のおける会社に成長した。これにともなってユーザーに対する指針も以前よりはっきりしたものが提供できるようになった。
  • Twitterによるオープンな情報交換は世界のために積極な貢献をしている。
  • われわれはこの1年の間にGoogle、Microsoft、Yahooと契約を結んだ。検索企業に公開ツイートのストリームをライセンス販売すべきか否か? これは難しい決断だった。一部の取締役、投資家は「とんでもない」と反対した。われわれはTwitterの最大の財産はオープンさだと感じている。オープンさこそがTwitterの企業価値を生んでいるのだ。しかしデータストリームの検索エンジンへの販売というのは戦略的に重要なビジネスモデルとなり得ると考えた。データを販売することで信頼を失うのではないかという懸念があった。しかし検索エンジンへのデータ提供はTwitterのユーザーにとっての価値を増すことになると気づいた。Twitterの検索を便利にするには検索エンジンの連中と組むのがいい。彼らはこの分野で豊富な経験をもっている。そういうことで、われわれが提携に踏み切ったのは正しい方針だったと考えている。
  • 4つの優先事項
  • 1 インフラストラクチャー:スケーラビリティー、サービスの品質、迅速なアップデートがカギになる。この3分野にわれわれは多大の時間を注いでいる。その結果、この数カ月で目を見張るような長足の進歩を遂げた。われわれは130億の辺を持つソーシャルグラフを記録できるFlockDBデータベースの運用を開始した。またわれわれは数週間前からオープンソース化を始めている。ツイートのストレージと管理ではSnowbirdプロジェクトがCassandraに進化した。
  • この半年、500エラー(サーバー内部エラー)を3分の2に減らすことに成功した。mたツイート配信エラーを2桁も減少させた。ツイートの配信時間の減少にも成功している(従来フォロワーが100万人以上いるようなユーザーの場合、ツイートの配信に数分かかっていた)。‘Murder’と呼ばれる新しい優秀なツールを展開の改善のために用意した。bittorrentを利用して多数のファイルを転送する。展開のためのファイル転送時間は40分から12秒に短縮された。
  • 2 使い勝手の改善: Twitterはたしかに使いにくい。
  • 以前から、これ(使いにくさ)はわれわれ自身も気付いていた。以前からこの問題には頭を悩ませていた。Googleに「~がわからない “I don’t get”と入力すると、2番目にヒットするのが「私はTwitterがわからない」だった。
  • 目標―反応が速く、使い方が一見してわかるほど簡単に
  • われわれはユーザーを長くTwitterにつなぎとめるための特別のチームを作った。この分野では過去にわれわれの努力は不十分だった。このチームはサインアップのプロセスを改良し、ユーザーの滞留率を20%アップ させた。ホームページも改良された。Twitterというのはユーザー毎に使い方が大きく異なるサービスであるだけにこれは難しい課題だ。
  • モバイル。現在37%のアクティブ・ユーザーがTwitterに携帯からアクセスしている。この率は他のウェブサービスに比べて高いが、実は最終的には100%が携帯からアクセスするようになるべきだと思っている。Twitterはロケーション機能その他モバイル環境のために作られたサービスだ。モバイルこそ今後の発展が起きる場所 だ。SMS機能を無料で利用できるよう、われわれは65社のキャリヤと提携している。今や、キャリヤがわれわれに提携を求めてくるようになった。私はSMSにはまだ利用されていない可能性が多々あるのではないかと思っている。SMSが使えるならTwitter’s SMSを使うとよい。普通なら多大な料金がかかるが、われわれにはこうした提携がある。
  • BlackBerryとiPhone。われわれhは先週、BlackBerry向けにTwitterアプリを発表した。iPhoneやBlackBerryのようなプラットフォームからも、ウェブ同様Twitterが使えるよう、基本的な機能を備えたアプリを提供する必要があると考えている。さもなければ、Twitterを使い始めた人々を長く引き留めておくことが難しくなり、このエコシステムは破綻してしまうだろう。この問題に関して、われわれは2週間ほど前にユーザーテストを実施した。〔ここで若い女性がApp StoreでTwitterアプリを探すビデオが再生された〕この女性は「私が探してるのはTwitterificなの」と説明しています。「なかなか見つからないわね。もっとうまい検索方法はないのかしら。私が探しているのは無料アプリです」と言っている。
  • ローンチ後最初の3日で、BlackBerryアプリからのサインアップが 7-8%を占めた。昨日、早くもBlackBerryアプリからのツイートが全体の1.7%を占めた。.
  • われわれがここに来ている皆さん(デベロッパー)にできる最善のことは、ユーザーベースを増やすことだ。
  • 適切な関連性の発見
  • 現在、毎日5500万のツイートがアプロードされている。しかし一般のユーザーが毎日読むツイートの数はこれに比べると微々たるものだ。
  • われわれは毎日、主としてAPIを通じて6億の検索要求を受け取っている。そのほとんどが単に時系列で処理されている。われわれは検索結果がより適切な関連性をもつようにしたい。たとえば、われわれはトップ・ツイート(その時点でもっとも影響の大きかったツイート)の表示といった試みをしている。
  • ロケーション(位置情報)。われわれは去年からAPIに位置情報を処理する機能を加えた。手始めに緯度経度を処理している。しかし今日、Points of Interest〔興味ある場所〕という新機能を公開した。これは単なる緯度経度情報ではなく、実際の場所を示す。たとえば美術館をクリックすると、その場所にいたユーザーからのツイートの一覧が見られる、といったぐあいだ。これはまだ始まったばかりで、今後拡充していく。
  • われわれはTwitterを単なる情報ツールというより、ユーザーが愛着を持つさまざまな物事を共有する手段に育てていきたい。
  • Revenue: 今年に入ってTwitterには収入を記録し始めた。3つの特徴に基づいた収入だが、これは単にTwitter社だけでなく、そう望めばデベロッパーも将来参加しうるビジネスモデルだ。
  • 私は皆さんに2年後の将来を考えてもらいたい。Twitterがここまで来るのは長い道のりだったが、それでもまだほんの入口に立っているに過ぎない。二三年後に皆さんもこのカンファレンスをTwitterのウェブサイトの記事を振り返るように振り返りるだろう。皆さんには何億というユーザー、新しい機能を満載したプラットフォーム、そういった世界を思い描いて創造力を発揮していただきたい。結論:Twitterは発達中だ。目標は常にユーザーの満足。これからなすべきことは多い。

    Q: Twitterアプリを開発しているスタートアップの買収はデベロッパー・コミュニティーに反感を抱かせるのではないか?
    Ev: かならずしもそうはならないと期待している。プラットフォームをめぐって、提供側と開発者は常に表裏の関係にあり、そこには緊張も生まれる。単に買収の問題だけではない。われわれ自身がどんな機能を開発するかをめぐっても緊張が生じることがある。われわれとしては〔たとえ一時的に緊張が生じても〕最終的にはTwitterというエコシステム全体の価値を増大させる結果になることを願っている。緊張や摩擦が生じるからこそ、こうした場を持ち、何を目指すべきか情報を共有することが必要になってくる。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01