Twitterデベロッパーカンファレンスまとめ―Q&Aセッション

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今日(米国時間4/14)開催されたTwitterのデベロッパー向けカンファンレンス、Chirp(われわれの関連記事)のしめくくりとして、これから5人のTwitter幹部が壇上に集まり、聴衆からの質問に答える。このQ&Aが今回のChirpでいちばん興味深いセッションになるはずだ。というのも、自らBlackBerry/iPhoneアプリを開発するという最近のTwitterの動きにデベロッパーは不安を募らせているからだ。加えて今日、会場での発表に対しても数多くの質問が予期される。以下、ライブで報告する。

回答者
Biz Stone
Dick Costolo
Jason Goldman
Ryan Sarver
Evan Williams
司会:Chris Sacca

Q: Androidアプリは?
Ev: イェス、メジャーなプラットフォームだからサポートするつもりだ。今の時点では内部開発か買収かまでは言えない。

Promoted Tweets(広告ツイート)に関する長い質問:
Dick: Promoted Tweetsは一見してそれと分かるよう、常に色つき背景で表示される。だからサードパーティーのアプリもそれに順じた表示方法を採る必要がある。どんな表示方法ならよいか、サードパーティーのPromoted Tweetsの表示デザインに関するはっきりしたガイドラインを作る予定だ。

Q: Firehose〔全てのツイートと全ての検索のリアルタイム・フィード〕にアクセスするにはどうしたらいい? 金を払うのか?
Ryan: 現在はケースバイケースで相談させてもらっている。希望者は私にメールして欲しい。ライセンス料金だが、収益化のビジネスモデルに応じて額を決定することになる。サードパーティーがFirehoseデータに基づいたサービスから収益を上げるなら、Twitter側はその額に応じてパーセンテージを得ることになるだろう。

Q: Firehoseには位置情報も含まれる?
Ryan: イェスだ。われわれはGeohoseという専用のストリームをすでに提供している。明示的に位置情報を含むコードがツイートに付加して提供される。

Q: Twitterがリッチメディア(画像、ビデオ等)を自らホストする計画はあるか?
Ev: 正直に言って、われわれはまだ決めていない。今われわれが現在各種メディアをホストしないですんでいるのは〔処理負荷の点から〕ありがたい。しかし一方でユーザー体験からいえば不便なことだ。写真は情報共有の非常に基本的なツールだ。それにTwitterの枠組みにも適合しやすい。現在Twitterに写真機能を付加するサービスが数多く運営されており、われわれはうれしく思っている。 ユーザー体験をさらに改良するにはどうしたらいいかわれわれは検討中だ。
Ryan: われわれは各種のコンテンツのプロバイダがリッチメディア・ファイルをTwitterに送る際のAPIの仕様を固めているところだ。
Ev: われわれはTwitterのインタフェース内から簡単に写真を共有する方法を開発中だ。つまり、必要とあれば、われわれ自身でリッチメディアをホストする可能性はあるということだ。ただしこの四半期内とかそういう直近の計画はない。

Q:Facebookについて…FacebookはTwitterをコピーしているし、TwitterもFacebookをコピーしている。ZuckerbergはTwitterを機に気にしているだろうか?
Jason: 似たような話がFacebookのスピンオフのQuoraの場合にもあった。われわれがFacebookを気にしているかというと…ここにいる5人のうちわれわれ3人はTwitterを始める前にBloggerで働いていた。当時BloggerのライバルはMoveableTypeだった。しかし、今、BloggerもMovable TypeもWordPressもそれぞれに健在だ。似たようなことしているからといって誰かが独り占めすることには必ずしもならない。ソーシャルメディアの発達というのは大企業がお互いの後を追いかけるような不毛なものではないだろう。ユーザーが喜ぶような新しい機能をどんどん開発していく余地がある。
Ev: 私はTwitter対Facebookなどという狭い範囲の問題ではないと思っている。どこからが誰の領分だというように線を引くことすら難しい。FriendFeedがTwitterと提携しているが、これはパートナー関係なのか、ライバルなのか? こういった〔ライバルでもあればパートナーでもある〕関係は珍しくない。

Q: デベロッパーはTwitterとFBのどちらに力を注ぐべきだろうか?
Ev: 自分がやりたい方、自分が得意なプラットフォームに力を注げばいいのではないか。ただし〔Facebookの方が〕ユーザー数が多いからといって自動的に成功のチャンスも大きくなるとは限らない。結局自分が何をやりたいのかに戻ってくる。
Ryan: FBとTwitterには大きな違いがある。だから共存可能だと思う。

Q: 最近のTwitterの行動で、このプラットフォームでの開発の熱意に水がさされたのではないか?
Dick: はっきり言って、この分野には大いにイノベーションの余地があるから、われわれの行動はTwitter全体の価値を上げるという目的にかなったものだと思う。

Ev: ちょっと好奇心から…アンケートをしてみたい。Twitterのプラットフォームでの開発にますます熱意を燃やしている人は? 〔約50%の手が挙がる〕
いない人は?
〔ほとんど誰も手を挙げなかったが、おそらくその場の空気によるものだろう〕

Q: Twitterアプリはこれからどういう方向に向かうと思うか?
Ryan: 逆にTwitterアプリの現状をどう考える? 私はどんな種類のアプリが役に立っているかと考えると、TweetDeckがパワーユーザーの様々なニーズに答える素晴らしい仕事をしていると思う。Cotweetもユーザー・コミュニティーにニーズによく応えている。いくらトラフィックなどの統計を取ってもなにかはっきりした答えが一つだけ出てくるようなことはないだろう。

ディスカバリー
Biz: 私は今日Ryanが発表した注釈(annotations)機能に大いに期待している。われわれはずっと個々の機能に対応するAPIを開発、提供してきた。しかし今回の注釈(annotations)機能は、デベロッパー側に主導権がある。創造力を発揮して画期的な使い方を発見して欲しい。

〔略〕

国際化
〔原注:質問の一部聞き取れず〕 Jason: 中国については、われわれは今のところ進出に力を入れるつもりはない。しかしわれわれは翻訳ツールの提供には力を入れている。
Biz: われわれはできるかぎり多言語化を推し進めている。ただし、サーバーをそれらの外国に設置することはない。
Ev: 率直に言おう。われわれはオープンな
報流通を擁護する。検閲などとんでもないことだ。われわれは中国においても自由な情報の交換を促進すべく努力する。

Ev: われわれはURL短縮サービスを始める。すでにDM中でテスト中だ。われわれが独自のURL短縮サービスを必要とする理由はスパム、フィッシング対策だ。同時に、使い勝手としても、ユーザーがいちいち他所へ行ってURLを短縮してから戻ってきてツイートを投稿しなければならないのでは面倒だ。〔独自の短縮サービスで〕この問題も解決できる。第一、他のアプリはすでにみなやっている。おそらくTwitter.comではわれわれの独自の短縮サービスだけが使われることになるだろう。他の短縮サービスを使いたければ他のアプリを使ってもらう。

Q: Twitterで検索を行った場合、広告ツイート(Promoted Tweet)と通常のツイートの表示位置の関係はどうなるのか? Googleも同様の問題を抱えていると思うが?
Dick: 1回の検索ごとに、ページのトップに広告ツイートが表示される。当初これに反感を示すユーザーも出るだろう。はっきり言って、PromotedTweetがページのてっぺんに表示されるようになって大喜びするユーザーはいない。

Ev: 現在Twitterには200人以下の社員しかいない。将来はもっとずっと大きくなる。しかし今われわれは小人数で大きな仕事をするというのにちょうどどんぴしゃの時期にいるとおもう。

Q: サードパーティーのTwitterデベロッパーが多数存在するようになった。買収されることを期待している会社も多いだろう。買収されるのはどんな会社か?
Jason: たとえばSummizeだが、Twitter Inc自体もそう大きいわけではなかった。それで買収というようりむしろ合併したという方が近い。
Ryan: 〔最近買収したAtebitsのファウンダー〕Loren 〔Brichter〕を見るといい。この買収には裏話も秘密もない。Lorenはすばらしいアプリ〔Tweetiefor iPhone〕を開発した。それだけだ。
Jason: ちなみにSummizeもAtebitsもベイエリアの会社ではない。

〔略〕

Q: ここ数週間のコミュニティーの反応をどう考えるか? 〔買収や独自アプリの発表は〕エコシステムを傷つけるものだと考えたメンバーも多かったのではないか?
Ryan: コミュニケーションを改善する必要があるのは事実だ。われわれは外部とのコミュニケーションが下手だった。われわれはコミュニティーの利益を親身に考えている。しかしそのことをはっきり伝えることに失敗したかもしれない。
Ev: まったく同感だ。われわれが部内でいろいろ議論して決めたことが、部外者には唐突に映ることがある。事情がよくわからないと人は不安になるものだ。 自然、疑心暗鬼になりやすい。
Jason: 今回のChirpカンファレンスはTwitter Inc.の歴史の中で最高の出来事だったと思う。これほど多くの人々と情報を交換し、共有できたことはほんとうによかった。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01