SeesmicとTweetMemeいわく、Twitter生態系に問題なし。ご心配なく

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位置情報のオープンデータベースを作る時が来た





昨日(米国時間4/16)本誌は、SeesmicLoic Le MeurTweetmemeNick Halsteadとの会話を 一部紹介した。ここにビデオ全篇を2部に分けてお送りする。

これは、最近Twitterが、同社言うところの「穴を埋めている」だけのTwitterアプリケーションを作っているサードパーティーデベロッパーらと、直接対決する決定を下したことに関するディベートである。現在さまざまなサードパーティーアプリがTwitterと直接競合している。

本誌が取材したデベロッパーの殆どが怒っており、Twitterは自分たちと競合しないという指針を示していたと言っている。またこれまでTwitterは、Twitter生態系の基盤を提供したいと一貫して言い続けてきた。今は、その基盤に上にも何かを作りたいのかどうか、はっきりしなくなってきた。

Halsteadはこの変化を心配していないようだ。いわく、Twitter APIの新機能によってサードパーティーが新しいタイプのアプリを作れるようになったので、既存のものはあまり重要でないという(当の本人たちに言ってやってほしい)。そして彼のアプリTweetmemeにとって大した危機ではなく、それは何万というウェブサイトにコードが置かれているからだという。たとえTwitterと直接競合したとしても、パブリッシャーたちがコードを入れ替えるのは大変だろう。

Halsteadに対する私の主な反論は、位置情報などの新しいAPI機能はすばらしいかもしれないが、これらの機能を使って開発するデベロッパーたちは、何がうまくいくかを探るための研究開発業務を代行しているにすぎないのではないかということだ。いざ出来あがったら、Twitterは彼らを穴埋め屋と呼んで直接競合し始めるのである。

Loic Le Meurはこのことに関して自制心を失っている。彼はまずTwitterは決して競合しないと言った。次に彼は、競合することなど初めからわかっていたと言った。そして最近では、相手構わず「クソッたれ」と叫びまくっている。

彼によれば、Seesmicは競争を続けられる、なぜなら(1)SeesmicはTwitter以外にも焦点を当てている、そして(2)Twitterは自社のアプリで、デベロッパーに提供しているものと同じAPIだけを使用することを約束したからだといいう。

これもひっかかったので、私はディベートにWindows/Officeのアナロジーを使った。Officeチームは理論的には他の誰もが使うものと同じツールを使ってWindows上で開発している。しかし、彼らには特別のルートがあり、また公式のお墨付きをはじめWindows上で効率的にOfficeスイートを作ることが他の誰にとっても不可能になるような便宜が無数に存在する。

John Borthwick が、デベロッパー視点からこの問題を最も効果的に語っている。デベロッパーにはTwitterがプレイしているルールを知る必要がある。後になって穴埋めなどと呼ばれるのはお門違いだ。

もう一つ、プラットホームに関して穴とか穴を埋めるとか言うのは、誤解の元だ。スタートアップと成熟企業、優れた企業を比べて考えてみてほしい。Grouponはfacebookの穴か? FacebookはGoogleの穴か?? GoogleはMicrosoftの穴か??? MicrosoftはIBMの????きっとあたり一面穴だらけだ。革新 ― すごい会社を作ること ― とは穴を見つけ、それを埋め、時には穴を作ることだろう。

Johnは似たようなことを数日前のTechCrunch記事へのコメントにも書いていた。

ここ数年、一連のプラットホームがオンライン上に登場してスタートアップが早期にユーザーを集めビジネスを立ち上げるための基盤となってきた。Adsense/Adwordsはおそらくその最初の大規模な例だろう。そしてこれらのプラットホームが成熟するにつれ、プラットホーム提供者のすることとしないこととの境界を明確にすることが重要になってくる。その境界が時間の経過とともにシフトするとしても、プラットホーム提供者が一定の規模と信頼を獲得し、その上で動くアプリケーションのクリティカルマスに到達するために必要な時間維持されなければならない。続けてGoogleを例にとってそのユーザー体験を考えてみよう。彼らは自分たちがコンテンツビジネスの世界にいないことを理解していた。彼らはナビゲーションビジネスの中にいた。10年が過ぎ、分野によっては境界がぼやけてきて ― これがローカル検索でyelpの対話が人々と共鳴した理由だ ― Googleは理由はどうあれローカルにもっと手を広げる必要があると決断した。どこまで広げるのか、それがローカルのプレーヤーにとってどれだけ有害であるか?それはわからない。しかし、賭けろと言われれば私ならYelpやOpentableなどは大丈夫だと思う。だから、明瞭で維持可能な境界が必要である。次のポイントは、これらのプラットホーム上で企業を立ち上げる人たちは、そのプラットホーム以外にも存在感を示す努力をすべきだということ。だからyelpはビジネスモデルをAdsense以外にも広げるべきだし、zyngaもfacebook以外にも、等々。それがStockwitsのやったことであり、bit.ly、Tweetdeck、Someecards、OMGpop等も同じで、これらのサービスは複数プラットホーム上に足を踏み入れている。

ある段階で、一人の革新がはっきりと誰かにとっての穴になる。スタートアップと成熟企業、優れた企業を比べて考えてみてほしい。Grouponはfacebookの穴か? FacebookはGoogleの穴か?? GoogleはMicrosoftの穴か??? MicrosoftはIBMの????ここまで(これから?)あたり一面穴だらけだ。それが革新の大部分だ。30年間のパーソナルコンピューティングの歴史を経て、われわれには参考にすべきプラットホームがたくさんある。Appleはこれをよく理解しているし、GoogleもAmazonもEbayもそうだ。繰り返しになるが、すごいビジネスはこれらの新しいプラットホームから生まれてくるのだ。

そこが重要な問題だと私は思う。Twitterはデベロッパーらと新たに一連の約束を交わそうとしている。果たしてこの約束は1~2年で破られてしまうのだろうか。たぶん、関係ないのだろう。Halsteadがビデオの中で言っている、このチャンスは放っておくには大きすぎるから、リスクなどクソくらえだと。たぶんその通りなのだろう。しかし、最高のデベロッパーは、Twitterがまた気を変えるかもしれないリスクに賭けない別のことに時間を使うように私には思える。

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(翻訳:Nob Takahashi)