bit.ly CEOのBorthwickが、独自URL短縮を始めるTwitterに伝える「これまではどうもありがとう」

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TwitterのChirpカンファレンスにて、締めくくりのQ&Aセッションの中CEOのEvan Williamsが爆弾発言を行った。既に大きく報じられていることだが、Twitter.comにて独自の短縮URLサービスを開始する予定というものだ。ここしばらくの間に、Twitterは従来エコシステムの一部をなす他社が行っていたサービス分野への進出をアナウンスしている。URL短縮サービスについては、2009年5月以来bit.lyが標準URL短縮サービスの地位を担っていた。

このQ&Aセッションの後、bit.lyおよびbetaworksでCEOを務めるJohn Borthwickと話をする機会があった。話の内容はもちろんTwitterとbit.lyの関係についてのことだ。今回の件がbit.lyに及ぼす影響は、短期的には小さなものかもしれない。既にTwitterは昨年の12月以来、ひとつのケースを例外として、bit.lyをTwitter.comにおける標準サービスではなくしている。それ以前から、bit.ly利用数のうちTwitter.comでの利用数が占める割合は5%程度に過ぎず、その割合も今や1%未満に低下している。それでもbit.lyの先月時点での利用数は34憶件に達し、さらに日々増加中となっているのだ。これはTweetdeck(betaworksが出資している)など多くのクライアントで利用されているからだ。

Borthwickは、Twitterとの連携が短期のものになることは予めわかっていたと述べている。また利用者増を狙っていた昨年にTwitterと連携できたことは非常に良いことだったとも述べている。この件についてはブログ記事にも記されている。

bit.lyは、Twitter.comとの協調体制が短期のものであることは予め承知していました。Twitterにおけるスケーリングの問題を解決するために役立つことができ、また言うまでもなくbit.lyの利用者獲得にも繋がりました。

ただTwitterが独自のURL短縮サービスの準備が整わないうちに、bit.lyを公式サービスの座から下ろしたのは気になる点だ。12月以来、ほとんど誰もこの件を話題にしてこなかったのも興味深い。結局のところ、この件を気にするようなパワーユーザーのほとんどはTwitter.comをあまり利用していないということなのだろう。

それはともかくBorthwickは、Twitterのおかげでbit.lyの立ち上がりに弾みがついたと述べている。また利用者をはじめとする外部の人に、bit.lyは簡潔かつ便利なサービスで、何か特定のサービスに依存するものではないとも主張している。すなわち、どのようなビジネスもひとつのプラットフォームにのみ依存すべきではなく、bit.lyもTwitterに依存しているわけではないと述べているわけだ。ただ、プラットフォームを運営するサービス(たとえばTwitterがその一例だ)に対して、少々手厳しい注文もつけている。

プラットフォームが成熟していくに連れ、プラットフォーム自体で提供していくものとしないものと峻別が非常に大事になっていくのだと思う。この境界が時とともに変化して行くのはわかる。しかしプラットフォーム運営者が規模と信用を獲得し、その上で多数のアプリケーションが動作するようになるまで、この境界は維持されるべきものと思う。また、プラットフォーム上でビジネス展開をするサービスに、きちんとビジネス展開する時間も与えるべきだと思う。

Borthwickのこの発言は、Twitter関連のサービスを開発している人の声を代弁するものと言えるだろう。サービス開発者たちは、守備範囲を時々によって変化させるTwitterの上できちんとしたビジネス環境を構築出来るのか不安に思っている。但しBorthwick自身は、境界は従来より明確になっただろうと書いている。TwitterはついにPromoted Tweetsや商用アカウントを導入して収益化をはかることになった。これによってTwitterが何を行い、何を行わないかの先が引かれたと考えているわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)