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Appleを蹴った人たちによるスタートアップをGoogleが買収–AG戦はどんな局面を迎えるのか?

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Apple対Googleのタタカイは、いよいよおもしろくなってきた。

元々仲良しだったこの二人の巨人は、今では明らかにお互いギクシャクしている(一緒にコーヒーを飲んだぐらいじゃだめだね)。iPhoneとAndroidはすでに戦闘に入っている。そしてもうすぐ、今度は広告(AdSense vs. iAds)とポータブルコンピューティング(iPads vs. Chrome OS)が戦場になる。そしてこの戦争の兵站の一環として、どちらもなかなか興味深い人材登用と買収を行っている。

新しい順から書くとまずGoogle、peHUBによれば同社はこのほど、これまでほとんど無名だったスタートアップAgniluxを買収した。Agniluxって? 誰もよく知らないが、New York Timesは前から関心を持っているらしく、同社を何度か取り上げている。しかしそれでもいまだに、“サーバに関する仕事をしているらしい”ぐらいしか分からない。そんな企業をGoogleがなぜ? それは(たぶん)、目的が会社ではなくて人物だからだ。Agniluxを創業したのは、数名の元Apple社員だ。具体的には、Appleが買収したPA Semiにいた人たちだ。

PA SemiはAppleが2008年に買収したチップメーカーで、iPadに使われているA4チップを開発したと考えられている(今後のiPhoneにもたぶんA4が載る)。しかし、2月のNYTの記事には:

AppleがPA Semiを買収して得たチップエンジニアの一部は、すでにAppleを去った。LinkedInの人物情報によると、PA Semiのエンジニア6名以上がAppleを去り、San JoseでAgniluxというスタートアップを立ち上げた。PAのシステム設計のトップだったMark Hayterも、ファウンダの一人だ。

記事はまだ続く:

Hayter氏とそのほかの、Appleを去ってAgniluxに参画した元PAの人たちは、同社の今後について話したがらない。両社を知る二人の人物が、匿名を条件に話してくれたところによると、PAのエンジニアの一部が買収の数か月後にAppleを去ったのは、Appleが申し出た株の譲渡価格が魅力的でなかったからだ。

彼らがGoogleの買収条件には“魅力を感じた”とすれば、Appleは頭にくるだろう。

あるいは、今回の買収は、AppleがGoogleの製品管理担当ディレクターRJ Pittmanを引き抜いたことへの仕返しかもしれない。それによって、お互いに相手の社員の引き抜きはしないという紳士協定が破棄されたことになる。PittmanはGoogleの音楽プロジェクトの中心人物で、検索結果にLalaなどのサービスを組み込むという仕事をした。もちろん、そのLalaもAppleが買収した。

GoogleのAdMob買収とも関係があるかもしれない…Appleも同社を買おうとしていたのだ。しかしAppleは、競合するプラットホームQuattro Wirelessを買うことになってしまった

Agniluxには、それまでCiscoやTiVoにいた人たちもいるが、でもPA Semi/Appleの線のほうが、買収動機として濃厚だ。まだまだ、決着の付かないタタカイだが…。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))