かつて本誌が「悪」と呼んだ個人情報サービスJigsawをSalesforceが$142Mで買収へ

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Salesforce.comがさきほど(米国時間4/21)、クラウドソース(crowd-sourced == ユーザ起源)のデータサービスをクラウド(cloud)から提供しているJigsawを、約$142M(1億4200万ドル)のキャッシュ、プラス、その最大10%までの成果払いで買収する最終合意に達したと発表した。

契約は慣例により、2011年の第二四半期に締結されるものと思われる。

エンタプライズクラウドコンピューティング企業であるSalesforceは発表声明の中で、JigsawのWikipedia的なクラウドソース方式をべたぼめし、世界でもっとも完全で正確で最新のビジネスコンタクトデータが得られると言っている(たとえばJigsaw上のSalesforceのプロフィールを見てみよう)。

本誌が2006年に同社を初めてリビューしたときは、Michael Arringtonがけしからんビジネスアイデアだと酷評した。Jigsawはユーザに他人の個人情報をアップロードさせ、それに対して謝礼を払っていたからだ(プライバシーの悪夢だ)。

Jigsawはそれ以降、やり方を変えて、自分の個人情報がアップロードされていることを見つけた人は、少なくとも一時的にそれを削除できる、とした。また、コンタクトをアップロードした人への謝礼は廃止された。代わりにポイントをもらって、それを使えばほかの人のコンタクト情報をダウンロードできるようにした。売上は2009年で$30M(3000万ドル)と噂されている。

ところでArringtonは、かつてと呼んだJigsawを、道徳観念を超越していると非難のギアを一段上げて呼ぶようになった。はたして新オーナーは、そのいかがわしい事業方式を変える気になるだろうか・

買収に話を戻すと、Salesforceによればこれにより同社は、本来のCRMアプリケーションとエンタプライズクラウドプラットホームにJigsaw方式のビジネスコンタクトデータの自動取得/自動更新を結びつけることができる。さらにまた、JigsawのデータクラウドプラットホームがデベロッパやISVにとっての機会を作り出し、彼らはJigsawにあるビジネスコンタクトデータを利用するアプリケーションを制作提供できるようになる。

Salesforceは今後も、D&B、Hoover’s、LexisNexisなどの情報サービス企業との提携を求めていくようだ。

Jigsawのコミュニティは今、120万人あまりの陣容だと言われている。プレスリリースによれば、これまでの6年間でコミュニティのメンバーたちは、2100万人以上の職業人と400万社近い企業のコンタクトデータベースを構築しメンテナンスしてきた。Jigsawの現在の企業顧客は800社である。

同社は今日までに、$18M(1800万ドル)のベンチャー資金を調達した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))